現代のアイソーポスをここに見た

この小説を読むであろう誰もが経験したことのある怒りとか苛立ちを、淡々とした語り口で見事な寓話として仕上げている。
話の裏側で繰り広げられる事件一つ一つで十分話がかけるだろうに、それらをサラッと流してまとめている。
参ったというより他にない。