訃報

弊社の出版する『San Francisco Now (通称 SF Now)』誌にて好評を博していた記事『とある事件の異常性について』で連載をされていたYomoto Mox氏が昨晩、自宅にて心不全により亡くなりました。


故人のご冥福をお祈り申し上げます。


死ぬ直前まで書いていた記事「一つの推理」ですが、故人の意思により未完成の状態で紙面に載せさせていただきました。

ご迷惑をおかけしております。



故人の経歴について、軽くご説明をさせていただきます。

Mox氏はノンフィクション作家として「Good Bye K」の連載で、2016年3月に華々しい文壇デビュー。

「Good Bye K」は長く続く予定でしたが、親族に不幸があったため失意のうちに完結。

その後、断筆宣言を行っていましたが、断筆宣言を撤回。

今回SF Now誌にて執筆活動を再開した矢先、不幸にも亡くなってしまいました。


故人は今回の『とある事件の異常性について』を執筆するにあたって、ある一つの目的があるのだと周囲に語っていました。

このような形で幕引きになってしまったため、その目的が達成されたのかどうかわかりませんが、故人の願いが叶っていたことを祈らずにはいられません。


その一つの目的に関連するかわかりませんが、Mox氏の最期のメールをご紹介させていただきます。



◆◆


(編集長名)様

いつもお世話になっております。

ようやく連載も終盤に差し掛かってまいりました。

体調が日に日に悪くなっていますが、私に何があってもどうか手元の原稿を紙面に載せていただけないでしょうか。


もう一つ、不躾ですがお願いがあります。

もし今回の記事がもし書籍化されることがあれば、次のような献呈の辞を冒頭に加えることを許してはいただけないでしょうか。


"亡き兄弟、Leeds den Mox Jr.に捧ぐ。ギリシア語で美しいを意味するOreoを添えて"

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とある事件の異常性について もょもと @moxyomoto

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