not beautiful world(悪魔の美少女と契約した傍観者)
zero
青春編
第1話所詮この世はお金
「今日の残金も残り2000円しかない」
考え事をしながら32歳フリーターの間中楓は落ち込んでいた。
「はあーーーーーーーーーーー」と落ち込んでいたがどうすることもできなかった。そもそもなぜこのような事態になったのかは簡単である。史上最悪の経済不況の時にちょうど主人公の間中楓は大学4年生だったのである。そして文系出身でfラン大学の彼に就職先など簡単には見つからなかった。そして何やかんやでいつの間にか32歳。田舎から上京してきたのにこの仕打ちはどうすることもできなかった。
現在はファーストフード店でバイトをしているが、これからどうなるかはわからず、そして学生たちがまぶしすぎた。
「おはよーーーーございますーーーーー」と新谷美穂さん=高校2年生の明るい女性が今日も自分にはまぶしかったのである。
「おはよー新谷さん」と間中は言った。
「今年も春が来ましたねー。間中さんは花見とか今年はしないんですか?」
「うーーーーーん、自分はしないかな。そもそも相手がいないしね」
「へええーーーー、彼女とかはいないんですか?」
「ははは、残念ながら今までいたことがなくてね」
「あ……そうですか。すいません変なこと聞いて」
「まあ、よくあることだよ」
と新谷さんはホールのほうに出て行ったが、彼女はまだ入って半年だがほんとによい人なのだろう。そして私個人はほんとにダメな人間なのだろう。
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