第13話 セラとの再会

私はたぶん投資に夢中になっていたのだろう。そして毎日毎日投資や株式の勉強をしていたある日。大学では珍しい外国人がいたのである。しかしよく見るとどこか見覚えがあった感じの人であった。


「おおーーーー、間中久しぶりだな!」戦争中に一緒に戦っていたセラがそこにいた。


雰囲気はかなり変わっていると思う。たぶんお互いあの時はそんなに余裕がなかったのだろう。


「久しぶり、セラ。何かようなの?」私は少し不思議そうに言っていた


「久しぶりというかさ、なんで電話の連絡をあんなに簡単にあしらうかな?ふつうはこっちにこようとは思わないかねーーーー?」かなりセラは私が適当にあしらっていた電話に怒っているようであった。



「は、は、は。まあこっちも何かと勉強で忙しくてさ」ほんとのことといえばそうなのだが、ここ最近のセラの電話内容はほんとに悪徳業者並みのしつこさでどこかしら怖いと感じていた。お互いあれから全く合わなく、そして私は命の恩人であるセラには感謝しているが、どうも昔からああいう話は苦手なのであった。



「わかってる。わかってる。確かに日本人はまじめで勤勉で、額に汗水たらすのが美徳と思っているんだろ?でもな、海外ではいかにして楽して稼ぐのかを考えていいるのが大半なんだよ。だからさ、少し一緒にやってみないか?」とセラは言った。



私は半分あきれていたといえばいいのかもしれないが、少しここ最近の実験でうまくいかないことが多すぎたために、少し気分転換にしてみようと思った。



「よおおし!、やっと了解がおりたな。今回のはどうしてもお前みたいなやつがいるんだよ。なんたって市場の世界でのビジネスだからな」とセラは目をギラギラさせていた。



・・・・・・・・・・・・・・どうやらかなり今回も何かいろいろなものが回っているのだろう。今まで勉強してきた投資がまさかセラと一緒にやることになるとは。一体何があるのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る