第12話現代に戻る

「あのーーーーー、いまいち把握ができていないんですが、そもそも間中さんてほんとに戦争に行ってて、それで奴隷になっていたのですか?」


私は新谷さんの意見も最もだと思うが、しかしそれは本当なのである。

ほんとに私個人そのようなことになるとは思わなかったし、そもそも奴隷なんて死ぬまでなるものとは思わなかった。しかしなってしまったのである。


「それじゃあ間中さんは今まで遊んでたわけじゃないんですね」

「まあ、一応ねそもそも就職する時がちょうどかなりの氷河期だったからね。そもそも就職できる人が少ないほどだったから」と私は少し曖昧な返事をしていった。


「じゃあ間中さんは新卒のときはやっぱり証券会社に就職したかったんですか?」と新谷さんは興味ありげに聞いてきたのである。


「まあね、でも就職できるほどうちの大学の偏差値は高くなかったし、有名でもなかった。結局ほかの企業の研究をして就職活動したけど面接が苦手で全部不採用。結局就職はできなかったよ」


「うーーーーーん、少しわからないんですけどじゃあ、一体なぜ今回このような事件が起きたんですか?」と新谷さんは言ってきたのである


私は昔の話を続けることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る