【詩】洋底の戦艦新宿に捧ぐ
悠月
洋底の戦艦新宿に捧ぐ
洋底の戦艦新宿に捧ぐ
杉並の空より望む戦艦新宿
首都の西を守る地上の不沈空母は
今日も穏やかな赤い灯を湛えて
出撃の命令が下るのを待っている
西口ビル群の地下に主砲を隠して
南北十キロの巨大戦艦は
船員百万人のかなしみを支えて
三月の南風を全身に浴びている
その夢は遠い太平洋への出航を
今か今かと空に光っている
夜を押し上げて戦艦新宿は
本日も首都西側の平和を守っている
【詩】洋底の戦艦新宿に捧ぐ 悠月 @yuzuki1523
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます