パンドラの箱の底

 カクヨムがスタートして早6ヶ月。

 おれの作品は相変わらず日の目を見ない。

 まだポツポツとアップしているが、PVを見ると悲しくなるからここ半月は覗くことも止めた。


(趣味で書いているんだし)


 そう自分に言い聞かせている。

 でも本当はチラッとでも読んで欲しいなんて願望が……


(無理だろうなぁ)


 ほぼ諦めモード。

 だからSDカード代わりのカクヨム保存、つまり倉庫代わり。

 ランキングは見たがパンドラの箱だった。他作はたまにフォロワーの作品を覗いて、なんとなく読んいるだけだった。


 が、ある日ふと気が向いて、自作のPVを覗いてみることにした。


(きっとまたPV0更新なんだろうな)


 想像しただけで寂しいやら寒心するやら。

 おれの話は35話を越えているけど、25話以降はPVがずっと0だった。


(もう削除しちゃおうかな……)


 怖い物見たさに、自作のアクセス数を開いてみる。


(え……!!!)




第1話 PV45

 ~

第31話 PV1

第32話 PV1

第33話 PV1

第34話 PV1

第35話 PV1




「あ……」




 閉じたパンドラの底に残っていたのは「希望」だった。


 一人でもいてくれるのなら、おれはまだ書くよ。

 ありがとう。

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真夏の夜のカクヨム イブスキー @ivskey_1224

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