真夏の夜のカクヨム

イブスキー

パンドラの箱

 カクヨムがスタートして早5ヶ月。

 おれの作品は相変わらず日の目を見ない。

 最近は予約投稿でポツポツとアップしているが、PVを見ると悲しくなるからここ数週間は覗くことも止めた。


(趣味で書いているんだし)


 そう自分に言い聞かせている。

 でも本当はチラッとでも読んで欲しいなんて願望が……


(無理だろうなぁ)


 ほぼ諦めモード。

 だからSDカード代わりのカクヨム保存、つまり倉庫代わり。

 もちろんランキングも見てはいないし、他作はたまに新着覗いて、面白そうなのを読む事に徹していた。


 が、ある日ふと気が向いて、ランキングを覗いてみることにした。


(うあ、トップは星1000、レビュー500かぁ。世界が違うなぁ)


 殿上人を眺めては羨ましいやら感心するやら。


(アクセスも凄いんだろうなぁ)


 おれの話は投稿開始してすでに30話を越えているが、星は1,PVは20、レビュー0。もう笑っちゃうしかないよな?


(PV1万とか超えてるんだろうな、きっと……)


 怖い物見たさに、トップ作品のアクセス数を開いてみる。


(え……!!!)




第1話 PV254382

第2話 PV0

第3話 PV0

第4話 PV0

第5話 PV0

第6話 PV0




「怖っ!!」




 なんか見てはならない闇を見たような、パンドラの箱を覗き見たような、そんな気分でおれはブラウザをそっ閉じした。

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