「充分な死」

煩先生

 

骨髄が鳴く

切なさ故に

抱擁の中で

愛する故に


詩人は呻き

言葉を捜す

軋む背中の

最期の一節


何れ砕けて

吐血と踊る

瞳も霞めば

両手を翳す


複雑な肉に

哀憐のキス

闇で美神は

娘を擬する

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「充分な死」 煩先生 @wazurai

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