第2話 禁断の果実

ねえ、知ってる?

人間ってね、自分の認識の枠組みの中でしか、世界を知覚できないんだって。

だから、自分が知ることができないものは見えないし、自分が知っているものは知っているようにしか見えない。

りんごは赤いって知っているから、りんごは赤くしか見えない。赤色は赤いから赤く見えるんだって。りんごが甘いのは甘いって知っているからだし、もし今あなたが口に入れたそれがりんごでなかったとしても、それがりんごだと知っていたら、りんごの味がするんだって。意味わかんないよね。



――妹がりんごの皮をむきながらそんな話をしてきた。枠組みがどうだの、味がどうだの、一体なんの話をしてるんだ。りんごはおいしいし、別にそれで充分じゃないか。...そうか。自分がむいたりんごが兄においしいと思ってもらえているか心配なのか。おいしければ感謝の一言でもあろうはずなのに、兄が何も言わないので遠まわしにありがとうの一言は無いのかというメッセージを投げかけているのか。


「...りんごはおいしいよ。ありがとう。」


これでミッションクリアだ。妹も安心してりんごの皮をむき続けてくれるだろう。そして僕は労せずおいしいりんごを食べられるというわけだ。


「味の感想を聞いているわけじゃないのよ。これはりんごだから、おいしいのはわかってるもの。それに、ありがとうって言われたかったわけじゃないのよ。でもきっと気を遣ってくれたんだね。ありがとう。」


...どうやら違ったらしい。しかもお礼を言うはずが、逆にお礼を言われてしまった。兄よりよくできた妹というわけか。じゃあ、今の話は一体なんだったんだろう。知らないものは見えないって?いやいや。見えてるものが全てじゃないのか。


「目に見えるものがすべてって顔をしてるわ。」


この妹は心が読めるのか。


「もちろん心を読んでるわけじゃないわ。ただ、顔がそんなような顔をしているってだけよ。」


「僕はそんなにわかりやすいかな。」


「わかりやすいわ。」


「そうか。扱いやすい兄でよかったね。」


「そうね。」


妹は一言そう言って、またりんごをむき始めた。僕はまた一つりんごを口に入れる。

妹がこんな話を遠まわしな皮肉でも要求でもなくするなんて珍しい。なにか新しい新興宗教の類にでもはまったのか。何かのセミナーとやらにでも行ったのかとでも聞こうかと思ったが、だったらだったでその話をしてるだろうから聞くのはやめた。不要なことは聞かない方がいい。藪をつついて蛇を出す必要はないんだから。そうはいっても心配は心配だし、それとなく探りを入れることにしよう。まずは話を合わせて、どこからこんな小難しい問いかけを習ってきたのかそれとなく聞いてみよう。危なそうなら止めればいい。兄としての務めは果たさないと。


「知らないものは見えないって?」


「さっきの話のこと?」


「うん。どんな話なのかなって。」


「なんでもない、当たり前のことだから、大した話ではないのよ。目に見えなければ色はわからないし、口に入れなければ味はわからない。それがそれであるという概念を知らなければ、そうであるとは思えない。たったそれだけの話。もしあなたが自分が兄で私が妹だと知らなかったら、私はただの赤の他人でしかなくて、あなたもお兄ちゃんじゃない。それがりんごであるとは知らなかったら、それがりんごであるとは思えない。どんなに味が甘くてすっぱくて、その味加減が絶妙に真実はりんごであるということを示していてさえ。」


「よくわからない話だな。りんごはりんごだろ?」


「それがそうであるという真実と、それがりんごという概念であるという認識は別なのよ。」


「認識が別?」


「そう。認識して初めてそうであるとわかるの。だからその認識が歪んでいれば、真実がどうであれ歪んだ認識が真実としか思えない。りんごがりんごであるという事実と、りんごがりんごであるという認識は全く別のものだから。」


「それって確かめようがあるのか?」


「ないわ。だって、誰にとっても自分の認識の枠組みを超えることはできないもの。どんなに正常な認知も、どんなに異常な認知も、それがそうであると自分だけで確かめることはできない。他者からの認知でさえ...つまり客観的な判断でさえ、主観の延長線上...つまり自分だけの認識の枠組みの中の話でしかないんだから。私がいまここにいるという認識も真実ではないかもしれないわ。」


「でも今、目の前にいる。」


「そう認識しているだけ。そう。平たく言えば。思い込んでいるだけかも。」


フォークを突き刺したりんごが、酸化して色が変わってきた。早く食べないと。りんごを頬張ると同時に、また妹が口を開いた。


「こんな話を知ってるかしら。鏡に向かって毎日お前は誰だ?って聞くの。鏡に映っているのは自分から見ると自分だから、主観的には自分に話しかけていることになるわ。毎日毎日、鏡に向かってお前は誰だ?って聞くと、その人は少しずつ自分のことがわからなくなっていくんだって。主観的には自分に向かっている人物は自分でしかないから、自分は自分を知らない人間だと刷り込んでいくことになるのね。自分のことは知っている人間だと知覚していたのが、連続した時間の中で、知らない人間だと記録し続けることで、ある日を境に自分が何者か知らないという認識が勝つ。その時に人は自我を保てなくなってしまう。もはや自分の認識の枠組みの中では、自分が何者かを知ることはできなくなってしまったから。だって見知らぬ他人だからね。」


「それは都市伝説だろ?」


「そうね。与太話だわ。」


「そんな与太話をどこで?」


「どこかしら。でもそれが真実である可能性があることは、私は知っている。」


「どういう...意味なのかな。与太話なんだろう?」


「どこから話すべきかしら。...そう。今目の前で、それに近いことが起こっているから。」


妹が新しくむき終えたりんごを持ってきて、目の前の椅子に腰掛けた。


「目の前って、僕のことか?いや、この部屋でそんなことが起こりようがないじゃないか。だってこの部屋は、真っ白な壁に囲まれて、りんごが入った籠と、一つのテーブルと椅子が二脚、僕と妹と食器しかないんだから。」


「そうね。もうおかしいと思わない?」


「何が。」


「足りないものがあることに気が付かない?」


「ドアならそこにあるよ。言わなかっただけで。知らなかったわけじゃない。認識していないわけでもない。扉は確かに向かって左奥にある。カーペットと、台所もだ。真っ白と言ったが縁は木で出来ているから、そうあの色は...まあ詳しくはないけど薄茶色だ。物は少ないけど異常なほど殺風景というわけではないし...ああそうだ。窓もある。そう。忘れちゃいけない。外の景色もしっかり見える。昼下がりの住宅街。通り過ぎる人、車、犬、風にそよぐ街路樹。空の色は濃い目の青で、強い日差しはレースの白いカーテンを通して部屋に降り注いでいる。この部屋エアコンがあるから、冷房のおかげで室温は快適だけどね。言ったらキリがないだけで、知らない認識していないわけじゃない。省略してるだけでね。長々と言い続けてもしょうがないだろう?」


「そうね。それらのことではないからね。この部屋はごく普通の部屋だもの。」


「まだ何か?足りないものなんてないよ。ほら。りんごを食べるフォークだってある。」


見せつけるようにりんごを食べて見せる。少し黄ばんだりんごは甘酸っぱくておいしい。...嫌味すぎたかな。気分を害すとそれはそれで後で面倒だ。


「この部屋には刃物がない。」


「刃物?刃物って、りんごを剥く為の、果物ナイフのこと?」


「それだけじゃない。ナイフも包丁もはさみものこぎりも、ピーラーでさえ、刃がつくものは何もないの。」


「いやまさか。だって、現に、りんごはこんなに綺麗に」


「切れてるわね。なら探してみたら?」


「どう考えてもおかしい。隠しているんだろ?」


「裸になったっていいわ。なんなら好きに触ってみる?」


「い、いや、それは遠慮しておくよ...。でも、だとしたら。君はどうやってこのりんごを切ってたっていうの?そんなの、こんな鋭利にむいて切るなんて、できるはずがない。」


「それが、わからないのよ。私がりんごをむいて、切ったことは確かに覚えてる。でも、どうやってむいて、切ったのか、何を使ったのか、全く思い出せないし、まるでそもそも覚えてないようだから。」


「全く意味がわからないよ。わからない。」


「そうね。私にもわからないわ。でも、それがまるで当たり前のことのように、おそらくあなたにはそうではないんでしょうけど、私には、これまでもそうであったかのように受け入れられている。刃物っていう概念のことは知っているし、覚えてもいるんだけど、それを認識していないのか、それとも私の認知が歪んでいるだけなのか、もしかしたら今私は右手に刃物を持っていて、この右手を突き出せばあなたを刺してしまうことになるのかもしれないんだけど、とにかく私は刃物を持っていないと”認識”している。この部屋には刃物がないと”認識”している。私に認識できたのは、りんごが切れたという事実だけ。たぶん、あなたが切れたりんごを認識しているのだから、たぶん、りんごが...りんごらしきものが切れたというのは、たぶん真実なんだと思うのだけど。」


全く頭が混乱してきた。僕の妹は頭がおかしくなってしまったのか。頭痛がしてくるようだ。目の前であり得ないことをあり得ると考えている、いや、真実だと思い込んでしまっている人間に出会うなんて。思いもしなかった。


「混乱しているみたい。ごめんなさい。傷付けるつもりはなかったわ。」


悲しそうな顔をした妹を見て、我に返る。これも兄としての務めか。

いいんだ。いいんだよ。悲しい顔は見たくない。妹は守るべき存在だ。


「それより。気になることがある。」


「どんな?」


「”りんごらしきもの”ってどういう意味なんだ?」


妹は一瞬考え込んだような、少し困ったような顔をして、口を開いた。


「りんごってどんなものだと思う?」


「赤くて、丸くて、甘酸っぱい...」


「そうね。」


「聞かなくたって。」


「そう...そのはずよね。」


「...はず?」


「私には、あなたが食べているものが、りんごには見えない。」


「...なんだって?」


「りんごには見えないの。それは赤黒くて、何かの汁が滴っている。やわらかくてブヨブヨしてそうで、すごく、臭い。木の根のようなものがところどころ飛び出していて、ああ!もう見てられない。すごく...形容し難い、とてもこの世のものとは思えない何かとしか言えないけれど、そういうものに見えている。」


「...落ち着いて。これはどう見ても少し黄ばんだりんごだよ。甘くて甘酸っぱい。」


「だから!そう見えないのよ!!耐えられない臭いと見た目だわ!どうしてそんなものをさっきまで自分が切り刻んで、どうやったのかも、なぜそれを平気であなたに食べさせるために出していたのかもわからない!」


「落ち着くんだ!!...落ち着こう。これは、黄ばんだ、ただのりんごだ。ナイフで切っているし、探せばあるよ。大丈夫だ。大丈夫。」


髪を振り乱して暴れそうになった妹の肩を掴んで、僕は妹を宥めた。


「さあ、ナイフを探そう。それがはじまりだったんだ。見つかるから大丈夫。なにもおかしいことはなかったんだから。はじめからね。」


妹は不安げな顔をしたまま僕をみつめている。それは、ほんのわずかな期待をとても大きな恐怖をまぜこぜにしたかのような表情だった。端正な顔立ちの妹に、いつまでもそんな顔をさせておくわけにはいかない。僕はこの部屋の隅から隅までを探した。


「...見つからない。」


「やっぱり...そうよね。」


妹は諦めたような、落胆したような顔をした。


「こんなこと、あり得ない。」


「目の前でたったいま起こっているのに?あり得たのよ。」


「何かがおかしい。」


「そうね。おかしいわ。」


「僕もおかしくなってしまったのか?」


「...まるで、私がおかしくなったと言いたげね。」


「...そういうつもりじゃあ、なかったよ。ただ、ナイフが見つからなかったとしても、僕にはりんごまでおかしく見えてしまってはいなかったから...その、非常に言いにくいことなんだけど、もしかしたらナイフは本当は目の前にあって、すぐ見つかるかもしれなくて、君が先におかしくなった後、それに引きずられるように僕もおかしくなったのではないかと思っていて、いや、その。傷付けるつもりはないんだ。ただ、そう。ほんのちょっとした順番の違いってやつさ。」


「そうかしら。」


「それはどういう、意味かな?」


「本当は最初からナイフなんか無かった。この部屋は最初からおかしかった。ただ、"しらなかった"だけで。そう考えれば、いろいろと辻褄が合うし、おかしいのはあなただけってことにならない?」


「いまいち話が見えないな。」


「私に見えているその名状しがたい肉塊は、まるで何かに切られたという感じには見えないから。本当は私はそれを切り刻んではいないんじゃないかってことに気付いたの。だとしたら、私はそこの腐った籠からその名状しがたい肉塊を手に取って、あなたに差し出していた。まあ...あなたはそれをおいしそうに食べていたんでしょうけど...うっぷ。ごめんなさいね。つい。だからね、私が正気を失ったとしても不思議はないのよ。あなたのそんな光景を見てしまったんだから。そう。そして、今ここにナイフが無いというのが厳然たる事実であるとするならば、切れたりんごが見えているあなたの方こそが、認識が歪んでいた可能性が高まったとは言えない?」


「そんな馬鹿な...」


「馬鹿な話なんてないわ。私もあなたも、今自分が見えている景色こそが真実だと疑わない。それはいいわ。どちらも認めているのはここにはナイフが無いという真実。その真実は、あなたの歪んだ認識を突き刺している。りんごは初めから切れなかった。切れないりんごが見えているなら、それはりんごではなくて、”あなたにはりんごに見えている”だけの謎の物体。...それをあなたはおいしそうに食べていたんでしょうけど...うっぷ。」


「こんなに...味も見た目もりんごそのものなのに...?」


「やめて!そんなものもう食べないで!!頭がおかしくなりそう!」


「わかった、わかったから少し考えさせてくれないか。真実は認識の外にあると言ったね。だったらナイフが本当に無いのかも確かめようがないんじゃないのか?僕がおかしいという純然たる真実の証左なんか、きっとどこにもない。君がそうであるという証左がないように。」


「そうね。だけど、可能性の多寡ならば測ることができなくもない。どうせ真実は見つけられないなら、例え砂上の楼閣であったとしても、可能性の多寡を測るしかない。真実にたどり着けなくても、真実らしきものなら見つけられるから。」


「詭弁じゃないか。」


「私の考えを覆す方法は簡単よ?ナイフを見つければいいだけなんだから。」


「認識の外にあるかもしれないのに?」


「無いことの証明は不可能だもの。」


「...僕がおかしくなったんだとしてなぜ?」


「知らないわ。...多分、たまたま?」


「偶然で?」


「そう。偶然で。」


「そんな馬鹿な。」


「馬鹿な話なんてないわ。他に理由なんて見つけられないもの。ナイフが見つからなかったのと同じように。真実らしきものがそうであるというだけよ。」


「僕はたまたま突然頭がおかしくなったっていうのか?」


「そうね。気付いていないようだから教えてあげるけど、この部屋にはいつ来たのかしら?私はいつからここにいたのかしら?あなたはいつりんごを買ってきた?あるいは誰かからもらった?ナイフはいつもどこにしまっていた?それはご近所の人だった?それとも友達?あるいは上司?その人の性別は?年齢は?配偶者はいるのかしら?仕事は何をしていた?ナイフは何本あった?この家には部屋はいくつある?最後にナイフを洗ったのはいつ?何階建て?トイレの数は?寝室には枕がいくつおいてある?私の部屋はどこにあるかわかる?あなたの部屋には机があった?ソファがあった?ナイフの握りは何色だった?暖炉があった?テレビがあった?服は何着持っていた?ナイフの素材はなんだった?私の名前は?年は?ナイフの他に刃物があった?どんな思い出がある?私はどんな服が好みだった?あなたはどんな食べ物が好きだった?あなたの職場はどれくらい離れているのかしら?それとも無職だった?たばこは吸っていた?それも嫌煙家だった?昨日の朝食は何を食べた?夕飯はなんだった?あるいは食べなかった?好きなお菓子とアイスはなに?ナイフはいつもだれが使っていた?何か一つでも思い出せる?」


僕はいま非常に、混乱しているとおもう。

目の前のこの女はなにを言っているんだ。

頭が痛い。頭痛がする。ズキズキして、何も考えられない。


考えなくてはならない。真実がどこにあるのか。

痛い。痛い。痛い。痛い。

何も思い出せないんだ。何もない。僕には僕の記憶がない。

頭痛はどんどん激しくなる。こめかみの血管が破裂しそうなほど脈打っている。

ずきずきずきずきずきずきずき。

僕が僕であるという記憶がない。

僕の妹が、目の前の女が何者なのかという記憶がない。


僕は今日までどうやって育ってきた?僕の名前は?年齢は?趣味は?性別は?


妹は目の前で頻りにナイフ...ナイフ...とつぶやいている。

ナイフがなんなんだ。そんなことよりもずっと大変なことが今起こっている。

僕には記憶がない。そうだ。昨日の朝食のことだけじゃなく、この部屋にどうやって来たのかさえ、だ。


妹と目が合ったとき、目の前の女はゆっくりを口を開いた。


「私は最初から全部知っていた。あなたのことも。この部屋のことも。知らないふりをしていたから、あなたには知っているとは認識できなかったでしょうけど。すべてわかっている。私は嘘をついたわ。あなたのために。りんごなんてはじめからなかった。ナイフもはじめからなかった。それがあなたのためだから。そういうことなのよ。ごめんなさい。」


ずきずきずきずきずきずきずき。

痛い。痛い。痛い。痛い。

なにももう考えられない。ただただ痛みだけが響き渡る。



「いったい...きみは...?」


「わたしはわたし。あなたにりんごをたべさせていた。あなたはあなた。りんごをたべていた。ただそれだけよ。ほんとうに。」



...そうか。


...そうだよな。


ぼくは。


りんごをたべていただけだ。


なにもおかしいことはなかった。そう。はじめから。


だって、ただりんごをたべていただけなんだから。


めのまえに、ないふがおちているのがみえた。


ぎんいろの。くだものないふ。


ひろいあげると、ないふはすこし、うれしそうだ。


めのまえのりんごは、ぼくにたべてくれといっている。


ぼくはまっかになったりんごをていねいにむいていく。


うさぎのかたちにきりわけて。


くちにいれると、ほんのすこしのあまさと、さわやかなさんみがくちにひろがった。


ああ。


このあじだ。


このあじがりんごのあじなんだ。


おいしいな。


うん。


おいしいな。


つぎのりんごはいつくるだろう。


またいもうとに、むいてもらわなくては。



























































――部屋の中で男が一人、横たわっていた。


腹部に突き刺さった銀色のそれが、床を赤黒く染めようとしていた。


男は虚ろな目で、しきりに何かをつぶやいている。


「ナイフがない。ナイフが見えない。ナイフを見つけないと。ナイフが無いと。真実が見つからないから。真実を見つけないと...。」

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