天才とはかくあるべき。
天才とは往々にして、衆愚によって淘汰され、彼等が日の目をみるのは没後となるものです。
しかし、幸か不幸か、僕を含むあなた方衆愚は(著者の才能と我々とを明確に分けるため、敢えて誤解を恐れずこのような言葉を選ばせてもらう)、著者の才能を彼が生きているうちに理解し、賞賛することが出来ます。
より多くに理解出来るよう、ネタの落としどころをきちんと弁え、ところどころに散りばめられたパワーワードは我々の内から笑いを引きずり出してきます。
ただの出オチ作品と思って敬遠している方には、是非読んでいただきたい作品です。
きっと、創作に対する著者の造詣深さに舌を捲くことでしょう。
僕もルサンチマンに囚われながら、この高みを目指して精進しようと思いますが、果たして到達はいつになることやら……