おじいちゃんは偉大だった
眠兎
第1話追い出されるまでのテンプレ??1
昔からおじいちゃん子だった俺はおじいちゃんからよくおとぎ話をしてもらった
勇者が蛇竜や邪神と戦う・・・みたいなやつだ
その勇者は別の世界の人で邪神を倒すと自分の世界に返されてしまう
いいことのような気がするが、その世界においてきた人もいて使われるだけ使われて捨てられた気分になってしまって
やけになってしまった。
そんなときに優しくしてくれた人と結婚して幸せになる。
そういう話だ、これが大長編でおじいちゃんが他界するギリギリまで続いていた
そこまでして語りたかったのかと今では思ってしまうが、
語っていたおじいちゃんの表情はころころ変わるのでおもしろかった。
今、おれは17歳でおじいちゃんが他界したのが7~8歳くらいだったかな?
そういえばおじいちゃんが他界する寸前手が光って俺の中に入ってきた気がする
約10年くらい前だったのによく覚えていると思うがなぜか内容や設定まで詳細に
記憶してしまっている、これもおじいちゃんとの思い出なので忘れたいとも思ってないけど
そんなんこと考えていたら石につまずいた
「おっと」
すばやく態勢を立て直す
俺の名前は[日向 春兎]17歳の高校二年生やってます
ときどきおじいちゃんの子と思い出してボーっとすることがあるが普通の高校生だ
最近よりいっそう思い出すようになった気がする
「やあ、キミ」
「?・・・ああ」
今話しかけてきたやつは[安藤 零菜]容姿端麗 頭脳明晰 成績優秀
おまけにスタイルよくて顔もいい、のにだ!なぜか俺によくかまうやつだ
そのせいで俺がいじめで迷惑していることも知らずに・・・
ちなみに同じクラスだ
「ああってねえキミ・・・はあ~」
なにを言ってもしょうがないと察したようだ
ここは通学路だからほかの生徒がいる、そいつらの痛い視線を浴びながら
逃るように早歩きぐらいの速さで学校に向かった・・・・
「はい!ホームルームはじめまーす」
教師が教壇に立ってそう言いながら出席を取りはじめた
今日も今日とてまどろみの時間が始まるのか・・・
そう思いながら名前が呼ばれると「は~い」といっておいた
そうして一時限目が始まった
授業を聴いてるふりをしながら
左奥の自分の席でまどろみに身を任せて眠っていった
すいみん・・・ぶそく・・・ヤヴァイ
時間は過ぎていき・・・
4時間目の国語の授業すっかり太陽が移動していることに意識をやりながら
先生の話しをきいていた
どうやら今は朗読の時間のようだ
今朗読しているのは[豊穣 恵]といってすごくおっきい(なにがとは言わないが)じゃなくて、かわいい系の女の子である
運動は苦手なものの勉強のほうはテストで毎回全教科90前後を取る猛者である
もちろん狙っている男子は多いが本人は気ずいていない模様
ほかにも思い込みの激しいイケメン委員長やそいつと仲の良い筋肉ガチガチの柔道部[石山 大輔]とか活発系女子の[倉田 美緒]とかもいる
なんかねこのクラスね濃いやつ多いのよ
そんなこと考えていたら授業終了のチャイムが鳴った
めんどくさい授業が終わり教師が出て行くのを確認して昼飯に手をかけようとした瞬間
------パリンッ
ガラスの壊れたような音が耳に響いた、皆ガラスの方向へ顔を向ける
そこにあったのは・・・穴
と言うよりは亀裂と言ったほうが正しいだろう
皆、体が固まって時が止まったように動かない
音が一切なくまさしく無音
そんな静寂の中一人の男、イケメン委員長こと[高杉 勇士]の「えっ?」と言ったその瞬間意識が闇に飲み込まれた・・・
皆の意識がない暗闇の中無機質な音が響き渡る
『称号 [日向 蒼馬]の印 を感知いたしましたこれよりステータス・スキルの統合を開始いたします。
統合までの時間[スキル・鑑定]を不可視状態でセットします』
『蒼馬様のステータスを統合するに当たり統合前の初期状態を凡人に変更します』
『潜在能力の統合に失敗しました・・・蒼馬様の能力は破棄します』
そうして何事もなかったかのようにまた静寂が訪れた
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