第2話追い出されるまでのテンプレ??2

「お嬢様!!やりました成功です!!」

「ええ!!やりました!!これで我がロマレーヌ王国はまもられるのですね!!」


 そんな嬉々とした声が耳に入ってきて目を覚ました頭が妙に重苦しい


「よくぞロマレーヌ王国に来てくださいました!勇者様方」


 そういう言葉を聴いて周りを見渡した、クラスメイト全員がいた、皆辺りを見回している

そんな中いち早く回復したと思われる高杉が前に出て口を開いた


「なにがどうなっているんですか!!」


 俺はもう一度今度は今自分たちがどこにいるのか確認するために周りを見渡した

そこはまるで神殿のような場所だった純白の柱が何本もたっていて・・・おかしくね!?

そこでお嬢様と呼ばれていたやつらのほうを向いた


「落ち着いてください、説明しますので・・・」


 そういって爺が説明を始めた

纏めるとお嬢様の名前はエレニアなんとか

爺は賢者カレイヌというらしい

約100年前の勇者が死力を尽くして封印石に封じ込めた魔王が復活すると言う予言がされたらしい

これは、勇者に頼らざるおえないということになり約100年前に使った勇者召還の儀式を行使したらしい

話が終わるとエレニアが前に出て言った


「どうかこの王国を勇者様たちの力でお救いください!!」

「勇者って言ったって僕たちは普通の人間で強い力があるわけじゃないんだ」

「それなら大丈夫です。この世界に召還された異世界人は強い能力を得ることができます」


「「「まじで!?」」」


それにクラスの大半が反応した

食いついてきたのを確認して爺が言った


「鑑定石とういものがありまして、鑑定石にレベルにもよりますがそれに触れると詳しくわかります」


 俺は心の中でおお!!と思った。昔から憧れた異世界でのんびり生活と言うものがしたかったからだ

うおおおおお地球でのめんどくさいしがらみから解き放たれて憧れてたファンタジーとか神様ありがとうございます

あ、でも勇者的な感じだとのんびりできないんじゃあ・・・

 そう考えていると安藤が出てきてエレニア達に言った


「帰ることはできるのかい??ここには家族が心配している人たちもたくさんいるはずだ」

 

「帰ることは・・・」とまでエレニアが言ったところでカレイヌが止めて淡々と言った


「帰ることはできません。送還魔法は失われておりまして魔王の幹部が勇者召還の魔法を

盗んでいこうとして間違って持っていかれましたのでここにはありませぬ、魔王を倒して取り返すしか・・」


 俺は心の中でいたって冷静に思った、まるで最初から用意していた回答のようだ、と

まるでこちらの選択肢を潰してきているような・・・

周りは帰れないことを知りある者は震えある者は意を決したような顔になり

ある者は「横暴だ!!」と激怒していたもちろんわくわく顔のやつもいる


「ふむ選択肢がないね」


 安藤は黙って考え事をし始めた

それを見てカレイヌが


「都合がよいのはわかっておりますどうかお願いします」


 カレイヌが頭を下げるのと同時にエレニアや兵士みたいな人たちも頭を下げた

 それを聞いて高杉が頷いて叫んだ


「選択肢がないも同じなんだ魔王を倒しにいこう!!」

そういうと石山・倉田・豊穣が声を上げた

「おれはお前がやるならついていくぜ!!」

「わたしもわたしも~、めぐっちもやるよね」

「う、うん」


 その後も声がどんどん上がり

 そうして皆が納得した

俺は「えぇ・・」と思ったがこのノリに反対できるほど心は強くないのだ

アイアムチキンハート


「それでは、鑑定石に触れて調べる前に皇帝陛下に成功したことを報告しに会いに行きましょう」


 そう言ってカレイヌはクラスメイトを引き連れて馬車に乗り移動した

その間窓から顔をだして「おぉ~」と感心しているクラスメイトなどがいた

 俺も窓を見た、そこはマジで別世界だった中世ローマ風の世界観で亜人をちらほら見かけた

俺はたまたま前にきた看板に視線を向けた。読める??

その文字は日本語ではないのに読めてしまった[白鹿と花の宿]と書いてあった

何故だろうかとは考えようとしたが思考放棄した、召還されたときに付与されたんだろ~

この世界の共通言語的なものなんだろうかとか考えていたら王城についてしまった

ついてからすぐに王様に会わせられるらしいそこで高杉が


「俺たち礼儀とかわからないんだけどどうしたらいいんだ?」聞いたところ


「私のまねをするだけでかまいません、あと、皇帝陛下と話すときは丁寧にお願いします」


「わかりました」

そして王の御前に来たなんか門みたいな扉の端の兵隊がそんなこと言ってた


「良くぞ来た、カレイヌと勇者一行表を上げい」


「ははっ」


「報告は大体聞いた、勇者たちの説得ご苦労、後で褒美を取らせよう」


「ありがとうございます」


「勇者一行よ、大体の内容はもうわかっているようだから説明はせぬがこの国を頼む」

そういわれて見られていた高杉は答えた


「えーと、はい任せてください」


「良くぞ言ってくれたでは謁見は終了だ、明日に能力確認と共に発表をする!今日はゆっくり休むがよい」


「はい!!」


 そうして謁見の場はお開きになった

王城では一人一部屋当てられた、俺はベットに突っ伏した


「今日は何がなんだか、後から頭の中整理すっか」


 俺はどちらかといえばこの展開を良く思っている

おじいちゃんの言っていたおとぎ話みたいな世界があって興奮しないほうがおかしい

さらに自分たちには力がある、これほどうれしいことはない

だが、とりあえず今日は寝ようとおもった

俺は次の日に重大な事件が起きるとも知らずに、のんきに眠っていった

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