第5話冒険者ギルド!!ここにテンプレは・・・

ゴーンゴーンゴーン

気持ちよく眠っていた俺は、明朝の鐘によってハッキリ目が覚める。

案外音は大きいようだ......それも結構。


「さて!とりあえず冒険者になるか」


そう言ってベッドから体を起こし、宿の一階に下りた。


「レオナさーん」

「はいはい、なんの用だい?」

「冒険者ギルドってどこにあるのかわかりますか?」

「え? そんなの当たり前じゃないか、宿を出て右にまっすぐ道なりに行けば剣と盾のマークの看板があるさね、そこが冒険者ギルドだよ」

「さすがレオナさん、ありがとうございます」


俺は手を上げながらお礼を言って宿を出た。


「そう言えばラプラス」

『はい』

「お前って誰でも取れるスキルなのか??」

『いえ、私は蒼馬様の特殊スキルによって作られたスキルなので、この世界で唯一無二の存在です』

「え!?もしかしてその特殊スキルって俺も使えるの!?」

『はい、蒼馬様は最大で3つの能力を作り出せる【創造】というスキルを所持していました。その内2つは使っていますので残りは1つだけですが使えます』

「まじか!!大事にしよ!ちなみにラプラス以外には何に使ったの?」

『スキル【鑑定】を作られました』

「鑑定ってスキルとして存在してないの!?」

『はい』

「...おじいちゃん最高です」


ラプラスと結構重要な会話をしながら歩いていると、レオナさんの言っていた剣と盾のマークの看板が見えてきた。


「お、あれか!見るからに冒険者ギルド!!って感じだな~」


異世界もののテンプレで絡まれないことを祈ろう...

力の調節がまだわからんから相手が死ぬかもしれん。

そう考えながら俺は両開きの扉を押し開いた。


中はそこそこ騒がしかった。

新人冒険者とかが効率のいい仕事を探しているからだろう、とラプラスに説明される。

さぁて、受付どれに行こうかなぁ~

お、優しそうなおねぇさんがいる!あそこにしよう


「あの~すみません」

「はい......あら見ない顔ですね?どうされましたか?」

「冒険者登録したいんですが」

「そうなんですか!では、説明からさせていただきますね。まずーー」


お姉さんは長い説明を噛まずにすらすらと喋ってくれた。

・危険な職業であるから覚悟がいるということ

・身の安全の保証はないこと

・討伐部位は決められているものをなるべく持って帰ってくること

・初回であれば登録に金は要らないが、再発行のときには1金貨必要だということ

・危険性のあるモンスターが確認された場合、報告の義務が発生すること

・冒険者同士のいさかいにはギルドは一切関与しないということ

・ランクがあって”F~S”まであるということ

・ランクが低いと、必ず周期的にクエスト、もしくは討伐をしなければ冒険者としての権利が剥奪されること

他にも結構あったが、以上のことが重要だと教えてくれた。


「了解したのであれば、こちらの紙に必要項目をお願いします、代筆は要りますか?」

「いえ、大丈夫です」

「名前以外は書きたくないのなら書かなくても大丈夫です」


そう言って紙とペンをもらった。

えーと......

名前は...ハルトでいいか

職業は......書かなくてもいいか

前衛と後衛どっちでもOKで...

持ってるスキルと使える魔法は、身体能力上昇・隠遁と水魔法でいいか

さっき魔法は一人一つが普通的なこと聞いたしな...


「できました!」

「はい......OKですね、ではそのプレートに血を垂らすか魔力を送ってください」


そう言ってお姉さんは銀色のプレートと針を取り出してくれた。

だが俺は針は返して、右手に血液を集中させるようにイメージする。

するとプレートが輝いて異世界の文字で名前等が浮き出てきた。

おおすげー機能


「色々とありがとうございます」

「いえいえ、私は受付担当のミルファといいます。以後、ご贔屓にしてくださいハルトさん」

「こちらこそ」


ミルファとの会話を終えた俺は、早速クエストを受けるべくクエストボードのほうに歩き出した。


Fには家事の手伝い 下位ポーション用の薬草採取とかの軽めのが多い

Eは最近増えてきたゴブリンの討伐5匹以上などモンスターが絡んで来る 

ランク指定なしのクエストもあるけど目立ちそうだなあ


「んんんん!どれがいいのかわからん!」


種類がないわけではない、むしろ朝一なのにそれなりにあるほうだろう

そんなことを考えていると常時依頼というのが目に入った



「最近増えてきたゴブリンの討伐5匹以上か・・・」

比較的簡単そうで目だたなそうだな、これ受けるか


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おじいちゃんは偉大だった 眠兎 @mikuto

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