遠い日に失ってしまったかけがえのないクロ。切ない思いでの幻を追っているうちに、意外な方向に思い出が進んで行き……しんみりさせてくれ、意外な展開もあり、楽しませていただきました。
少年と、犬のクロの話です。描写がうまいですね!短い文章の中にも、必要最低限のものが組み込まれており、読者を飽きさせず、暖かい話に心が潤いました。犬の鳴き声、雪の記憶、少年の後悔、全てを巻…続きを読む
雪景色が広がり白い吐息が少年に罪悪感を突きつける。苦く切ない記憶に雪が見せてくれた幻。ほろりと切なく、最後にくすりと微笑みがもれる。
そう思えるほど、綺麗で見事な文章で綴られた物語。
もっと見る