淡々と進む会話の中に、お互い探り合うようなもどかしさと臆病さと期待が上手く混ざり合っています。もっと2人の行く末を見たいような気持ちになりました!
自分の気持ちに向き合うために必要な三ヶ月だったんでしょうね。 ぽんぽんと進む会話、その中にちりばめられた露骨な単語、でもそれは彼女たちにとっては前に進むために投げかける必要のあるものだったのでしょう。同時に、かつての傷を隠すかのようでもあって。とても不器用です。 青春です……。なんだか切ないです。 すごく特別なことがあるわけでは、ドラマチックではないんですけど、しんみり心に響く作品でした。 これからさみしくなくなるといいなあ。
同性愛の禁忌とかそういうことではなく、単純に臆病さと勇気と、小さな跳躍の話なのだと思う。 大人に足をかけた年頃の大人未満の少女ふたりの、さぐりさぐりのようでいてダダ漏れなやりとりは、常に何かの予感に満ちている。 深夜の閑散としたレンタルビデオショップという、日付も体裁も何もかも曖昧にする宙に浮いたような空間も、二人の器用さを装った不器用な会話によく似合う。 卑俗さと空々しさに満ちた空間からの爽やかさを感じさせるラストがまたいい。
ギャグコメのように見えて中身はしっかりとした百合物でした。異性同士の恋愛では感じることのない背徳感に向き合ったり誤魔化したりと、現実でも居そうだなーと思える登場人物に好感を覚えました。
タイトルからネタに走った物語かと思ったのですが、いい意味で裏切られました!これはまさに純愛のお話です!先輩と後輩の今後が気になりますね