お、なんか見覚えのある文体?「吾輩は猫である」みんなが知ってる・・・ なっちゃん だ!完成度?文章力?俺はそういったものは考えず読んでるから、評価なんてできないよ!ただ、貴方の文章で、 「俺は泣いたよ!」ラストで泣いて、読み直して泣いて(´;ω;`)ウゥゥバイトあるのにどうしよ!?また、読みに来るかも!
猫の視点で織り成す掌編。あらすじがこんななので(笑)どんな不条理小説かと思いきや、名著『我輩は猫である』を彷彿とさせる人間味あふれた私小説。猫は猫でしかなく、飼い主の問題を解決することもないし、相談に乗ることも出来ない。徹底した傍観者であり観測者である象徴として、猫の存在感が心憎いほど胸に刺さりました。
タイトルとあらすじはまるでこの小説の素晴らしさを表わせていない。一文一文、主人公の猫の想いが込められていて、飼い主の変化と猫の変化を器用に、しかし間接的に表している。読んでいると、まるでこの猫のペースに合わされているようにゆったりと時間が進み、最後まで読み切ってしまいました。まさに猫です。こういうものを、純文学というのですね。
・・・・・・失礼しました。キャッチコピーはあらすじより引用させて頂きました。作者様が掲げられたキャッチコピーと凡人には理解できないあらすじに、逆に読む気を掻き立てられどんなものかと蓋を開けてみれば、あら。小説ではありませんか。童話のような静かな語り口に私の心は安心感でいっぱいになりました。猫がいる。たおやかな光景が浮かんできました。ああ、読めてよかった。ごろにゃん。
子猫の移り変わる心情とこの世に生まれた命の炎が合わさったような、そんな気持ちにさせられました。子猫の天真爛漫さが愛しい一作です。
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