後日談
「校長先生、上坂くんが、家で母親と男を刺したそうです!」
ドカドカと、校長室に男性教師が駆け込んでくる。
来ましたか。
「平野先生、マスコミにバレないように処理してください。」
毎年、鏡を見て自問自答させていますが、自分の本当の気持ちを気づかせるためにやっているんです。
大抵、何か深刻な悩みを抱えているんですが、普段は全く見せないんです。
いじめられていた小林君は、いじめられていることひた隠しにしていましたが、鏡を持ち帰った翌日、いじめっこを病院送りにしました。
不登校がちだった泉さんは父親に性的虐待を受けていましたし。
上坂君は虐待か・・・
「校長、警察も家に集まっていましたので、隠すのは無理ですよ!」
「それで、安否は?」
「母親は腹を刺される重傷ですが、とりあえず一命はとりとめたようです。
男は、まだ意識が戻っていません」
「結構」
死人がでなければ上等です。
中学一年生にここまでさせるのは、やりすぎていた報いですね。
少年法や情状酌量もあるし、長い目で見れば差し引き0でしょう。
「鏡は織田君に回してください」
「予備があるんですか?」
「この鏡は何の変鉄もない、ただの鏡です。化け物なんていませんよ」
鏡は物を映すだけでなく、反射もするんですよ。
クラスのカドのクロいの fifty @Fifty_typhoon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます