伝奇的、都市伝説的な意味合いをもった児童文学の流れを汲む作品だと思って読み始めたのだが(私はそういった作品が堪らなく好きだから)良い意味で裏切られた。誰の心の中にでも存在する、「光」無くしては存在できない「闇」、「クラスのカドのクロいの」はそんな「闇」が形を持ったもの、そしてそれは反射した「光」によって自分自身に投影される。ある意味での「恐怖」とは常に自己の内側に存在するものなのだ。 このレビューは訳が分からない?それなら是非とも読んでいただきたい。