エピローグ

「ふー、何袋だよこれで。」

「いくらなんでも人形多すぎやしませんかね。」

「おおい、おおおい。」

「なんだよ。」

「洞窟に人形見つけてな、そいつ鉛筆もって倒れていたんだ。」

「・・・するとこいつら生きてたのか。」

「生きた人形の、ドールハウス国家というわけだな。」

「それがそうでもないんだわ。」

「というと?」

「人形、おそらく前は人間だったみたいだ。」

「どうしてそんな事が分かるんだ。」

「洞窟の人形が歴史物語みたいな文を書いていた。」

「なんだそれ。」

「ご丁寧に題名まで書いてやがる。」

「どんな題名だ」

「俺たちにも読ませろ。その物語とやらを」

「これだ。」




アルゲバ物語

〜ある人形の見聞きした、王国の一つの物語〜


―完。

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アルゲバ物語 NUJ @NUJAWAKISI

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