汗を流すキミの顔は、きっと笑っている

『多喜城FC』はJ3リーグの最下位の弱小チームだ。

クラブハウスはプレハブ小屋。サポート体制もままならず、練習は30分遅れて開始する始末。

監督業をクビになった清川清彦は、スポーツバーで偶然出会った女性、雫に誘われ、偶然その惨状を目にすることになる。

サッカーというスポーツに魅入られた男たちの、熱きサクセスストーリー。


この物語に登場する人物たちの動機は『サッカーが好きだ!』です。

現実を生きる大人たちの根底にあるその思いは、人を惹きつけ、人を動かし、人を変えます。


どこかに仕舞い込んだ熱いモノを奮い起こしてくれる一作。作者の文章力にも注目です。

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