皮肉が面白い

文自体は寓話・童話のように淡々と進めていく形を取っているにも関わらず、オチによって皮肉が強烈に印象づけられる作品。

オチ自体も半分読めばなんとなく推測できそうなものではあるのに、思わずくすりと来てしまうのはすごい。一ページに一つの話を完結させるためにショートショートのように読みやすい。

寓話という形から外れてしまうかもしれないが、個人的にはオチももう少し捻られていて予想だにしないものであれば、なお一層強烈に読者の心を鷲掴みにしていたと思った。それがなくても間違いなく面白い作品。

その他のおすすめレビュー

吉津駒 日呂さんの他のおすすめレビュー5