この作品を越える作品に出会いたい

まず文章の運びが上手いです。言葉のチョイスも良いです。だからでしょうか、物語全体がとても良い雰囲気です。

視点を変えるというのはあまりライトノベルにはない手法ですが、私個人としては大歓迎です。やはり一人称の物語では登場人物の心情を書ききることは難しいでしょうし、読みとくのも大変です。特にヒロインの心情が直接読み取れるのは分かりやすくて良いと思います。
その心情を読みとくのも読書の醍醐味と言われればそうかもしれませんがそこはライトノベルです。分かりやすさ重視で良いでしょう。

設定としては凝ったところが有るわけではない、普通のラブコメかもしれません。
しかしその普通のラブコメが読みたくて毎日ここに通っていますがこの作品
以上のラブコメは見かけていません。

ただひとつ残念かつ心待ちにしていることがあります。それは完結していないことです。どんなに楽しい物語にも終わりはあります。
正直に申しますと、完結してほしくないです。前と言っていることが矛盾していることは分かっていますがそこはやはり割りきれません。
男の子としての魅力溢れる主人公に、ライトノベルのヒロインとしての(かつ年上感)魅力満載のヒロイン。そしてその周りを取り巻く大勢の登場人物。この物語はずっと読んでいたい気にさせてくれます。
しかし終わりがあるからこそ輝くこともあるのでその間の気持ちに揺れています。

祝!完結ということでレビューを書き直しました。

これ以上ないというぐらいに素晴らしい終わりでした。

素晴らしい作品を贈って頂いた作者様に心から感謝申し上げます。
お疲れ様でした。
本当にありがとうございました。