この作品を読みにカクヨムに来てます。

戦闘描写・表現・個性・理屈ほか諸々、押しなべて良好でした。
シリアスとコメディー、ストレスとカタルシス、その質や量や配分。
どれもすごく好ましいです。
登場人物が難物過ぎたり、主人公が苦難過ぎたり、なんとかなってるけど最低限以下にしか上手くいってない辺り、ご都合主義が粉砕されていると感じて気持ち悪さを覚えませんでした。

問題がすんなり解決せず、解決してもしこりが残るままならさ。
時間に任せるという大人な処世術。そんなほろ苦さがストーリーにアクセントを利かしていると思いました。

ライトノベルで声を出して笑ったのは久々ですw
アレスの圧倒的なワーカーホリックさと不憫さと破戒力、グレゴリオの超高出力の怪電波、アメリアの融通の利き過ぎるウィットさ、ステイの物理・節理・真理にまで及ぶドジさ加減、その他登場人物達の意外性。
本当に堪りませんw

メインストーリーラインに加えて政争や組織や身内の駆け引き。
注ぎ足す様に山積する問題をコツコツと対策し、時に正論を盾に時にイリーガルに解決し、影響が残ったり波及する様を描写するのは大変なご苦労があるでしょう。ですが、なんとか頑張って頂きたい。そして楽しんで書いて欲しいと思います。