概要
投げ方なら知っている。知らないのは、父親が何を言うかだった。
七歳の息子に、キャッチボールを教えることになった。
投げ方なら知っている。
知らないのは、父親が何を言うかだった。
僕の父は、僕が七歳の春に家を出た。
「いつかキャッチボールを教えてやる」と言ったきり。
だから僕は、夜中にスマホで動画を見て、知らない父親の台詞をノートに写した。
「大丈夫、怖くないよ」
「ナイスキャッチ」
「何回でも投げてあげる」
日曜の公園で、泣いている息子にその台詞を言うと、息子は言った。
「それ、スマホの人が言ってたやつ」
※カクヨムお題チャレンジ KOC2026秋 第3回お題「偽物」の参加作品です。
これまでの参加作品
第1回お題「機械」 ホームラン賞
https://kakuyomu.jp/works/11054822664226712286
第2回お題
投げ方なら知っている。
知らないのは、父親が何を言うかだった。
僕の父は、僕が七歳の春に家を出た。
「いつかキャッチボールを教えてやる」と言ったきり。
だから僕は、夜中にスマホで動画を見て、知らない父親の台詞をノートに写した。
「大丈夫、怖くないよ」
「ナイスキャッチ」
「何回でも投げてあげる」
日曜の公園で、泣いている息子にその台詞を言うと、息子は言った。
「それ、スマホの人が言ってたやつ」
※カクヨムお題チャレンジ KOC2026秋 第3回お題「偽物」の参加作品です。
これまでの参加作品
第1回お題「機械」 ホームラン賞
https://kakuyomu.jp/works/11054822664226712286
第2回お題
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