概要
卒業の日。あいつは「好きです」と言わなかった。
「先生。俺、先生のこと好きです」
かつて、そう告げてきた男子生徒がいた。
毎日のように「好きです」と伝えてくる生徒と、それを受け流す教師。
放課後の教室で。
朝の廊下で。
何気ない日々の中で。
けれど卒業の日、彼は一度も「好きです」と言わなかった。
それから、およそ十年。
高校教師の柊原筑紫のもとに、一通の手紙が届く。
差出人は、かつての教え子、矢留美郷。
懐かしい名前が呼び起こしたのは、もう終わったはずの、遠い日の記憶だった。
言えなかったこと。
気づかなかったこと。
そして、今になってようやく気づいたこと。
これは、ずっと昔に終わった恋を、もう一度思い出す物語。
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※ KOC2026秋 お題『手紙』参加作品
かつて、そう告げてきた男子生徒がいた。
毎日のように「好きです」と伝えてくる生徒と、それを受け流す教師。
放課後の教室で。
朝の廊下で。
何気ない日々の中で。
けれど卒業の日、彼は一度も「好きです」と言わなかった。
それから、およそ十年。
高校教師の柊原筑紫のもとに、一通の手紙が届く。
差出人は、かつての教え子、矢留美郷。
懐かしい名前が呼び起こしたのは、もう終わったはずの、遠い日の記憶だった。
言えなかったこと。
気づかなかったこと。
そして、今になってようやく気づいたこと。
これは、ずっと昔に終わった恋を、もう一度思い出す物語。
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※ KOC2026秋 お題『手紙』参加作品
この珍妙なウサギにお付き合いくださり、ありがとうございます。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!あるいは片想い。生徒の答案の丸付けが結婚出席チェック表に化けた日
式に出る。丸をつける。
学校で何度も聞いた言葉は、大人になると冠婚葬祭へと途端に様変わる。
この物語は、男子高生の猛アタックを軽くあしらう補習担当・男教師視点の、静かな恋愛モノだ。
2人の間には『教師』『生徒』の線引きがあった。
たとえ卒業しても、一生変わりようのない事実。
だが『恋』と自覚することは、時に、その確固たる関係を築いた『三年未満』よりも時間をかけ、何年も育つものになりえる。
昔、自身へ好意をむけてきた生徒から届いた結婚招待状。
これは、失恋や諦めとは違う。
正解のない人生の答案用紙のひとつが、ここにある。
是非ご一読を。