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概要
菊の紋の裏に、もうひとつの皇統が隠れていた。
皇室担当記者の早瀬律、二十九歳。取材で知り合った旧宮家筋のご隠居が亡くなり、遺品として一つの盃が届いた。十六の花びらを持つ、裏返しの菊。添えられていたのは「伏せて見よ」の一行だけ。 ネットには、こんな噂がある。「伏見宮は裏天皇だった」「八咫烏が、今も宮家を守っている」。
鼻で笑ったはずのその夏、園遊会の取材帰りに、律は坂の石段から落ちる。
目を覚ますと、蝉の声と、日めくりの暦。昭和十九年八月。そこは、のちに終戦の首相となる鈴木貫太郎の家だった。 記憶をなくしたふりをして、女中「お律」として暮らしはじめた律のもとに、伏見宮家の使いを名乗る男が現れる――。 宮家の家紋に隠された暗号を、八十年後の記者が解く。歴史ミステリー。
※本作は史実をもとにしたフィクションです。実在の人物・家・出
鼻で笑ったはずのその夏、園遊会の取材帰りに、律は坂の石段から落ちる。
目を覚ますと、蝉の声と、日めくりの暦。昭和十九年八月。そこは、のちに終戦の首相となる鈴木貫太郎の家だった。 記憶をなくしたふりをして、女中「お律」として暮らしはじめた律のもとに、伏見宮家の使いを名乗る男が現れる――。 宮家の家紋に隠された暗号を、八十年後の記者が解く。歴史ミステリー。
※本作は史実をもとにしたフィクションです。実在の人物・家・出
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