概要
師匠を迎えに、二人で帰り道を測る。
測量師エルのもとへ、行方不明の師匠の地図が流れ着いた。
白くなった紙の縫い穴が、かろうじて持ち主を示していた。
師匠を連れて帰り、その人より正しい地図を完成させたい。
エルは助手のポルと、道の長さが変わる迷宮へ足を踏み入れる。
正しい道順を告げると、すぐそこの角が遠ざかった。
自分の目で見た目印と逆の道順を告げれば、道は短くなる。
けれど近道が開いた瞬間、その目印を見た記憶は失われる。
距離も絵も紙には残るのに、帰りの景色を思い出せない。
長い道を歩き直すにも、水と灯りと体力が要る。
図の精度にこだわるエルと、帰る道を後ろから確かめるポル。
ポルにも、自分が見た景色を自分の仕事として残したい望みがあった。
荷造りや食事では軽口を交わしても、誰が何を引き受けるかは簡単に決まらない。
師匠へ近づ
白くなった紙の縫い穴が、かろうじて持ち主を示していた。
師匠を連れて帰り、その人より正しい地図を完成させたい。
エルは助手のポルと、道の長さが変わる迷宮へ足を踏み入れる。
正しい道順を告げると、すぐそこの角が遠ざかった。
自分の目で見た目印と逆の道順を告げれば、道は短くなる。
けれど近道が開いた瞬間、その目印を見た記憶は失われる。
距離も絵も紙には残るのに、帰りの景色を思い出せない。
長い道を歩き直すにも、水と灯りと体力が要る。
図の精度にこだわるエルと、帰る道を後ろから確かめるポル。
ポルにも、自分が見た景色を自分の仕事として残したい望みがあった。
荷造りや食事では軽口を交わしても、誰が何を引き受けるかは簡単に決まらない。
師匠へ近づ
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