概要
十年前に失くしたパスケースが、今朝、棚に届いていた。
夕凪駅の落とし物取扱所には、三か月たっても持ち主が現れない品が、夜中にそっと語り出す、という不思議がある。
新米駅員の里見小春は、ある朝、引き継ぎ箱の底に、見覚えのある水色のパスケースを見つける。拾得日は、ちょうど十年前の今日。
渡せなかった手紙と、待ち続けた十年のはなし。
(約4,200字・一話完結)
新米駅員の里見小春は、ある朝、引き継ぎ箱の底に、見覚えのある水色のパスケースを見つける。拾得日は、ちょうど十年前の今日。
渡せなかった手紙と、待ち続けた十年のはなし。
(約4,200字・一話完結)
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