概要
彼女の鼻の穴から、乳白色の虫が出てきた。
平日の昼下がり、空いた電車内。
僕の隣には、息を呑むほど肌のきれいな女性が座っていた。
だが、彼女の完璧な肌にはたったひとつ、赤い吹き出物があった。
気にする彼女を横目で見ていると、彼女の鼻の穴から乳白色の虫が這い出してきた――
@naimaze様自主企画
≪【自主企画】第17回カクヨム文芸部 ── お題:伏線(ふくせん)回収≫参加作品
近況ノート https://kakuyomu.jp/users/90505/news/11054822663439824518
僕の隣には、息を呑むほど肌のきれいな女性が座っていた。
だが、彼女の完璧な肌にはたったひとつ、赤い吹き出物があった。
気にする彼女を横目で見ていると、彼女の鼻の穴から乳白色の虫が這い出してきた――
@naimaze様自主企画
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!気づけば、恐ろしいものを受け入れている。
明るい電車内で、隣に座る女性の鼻から虫が這い出してくる。
その動きの描写が生々しい。美しい肌の上を這う異物に、目を背けたくなるのに、その行き先を追ってしまいます。
けれど、本当にぞっとするのは、目撃した「僕」の変化です。最初は女性に知らせるべきか戸惑っていたはずなのに、いつしか、その異常な光景を理解し、受け入れ始めている。自分の悩みと結びついた途端、気持ち悪さに歯止めの力がなくなっていく。
晴れた日差しも、電車の走行音も変わりません。その平穏の中で、人が越えてしまう一線が描かれています。
読み終えたあと、「益虫」という題名が怖くなる。異様なものをそう呼べてしまう人間の側に、恐怖が残る…続きを読む