そんな訳で確定診断が出た。
診断名は左上顎歯肉癌、種類は扁平上皮癌でステージ4a。
まあアレだ。ステージ4とは言っても今日明日死ぬ訳ではない。
時間的にまだ余裕はあるから、
とりあえず期限を延ばせるだけ延ばしてみようとは思っている。
最初は化学療法、いわゆる抗がん剤による治療から始めて、
その次に手術をするらしい。
首のリンパ節に転移しているので、こっちは全摘出だ。
ああ憂鬱だ。まだいまのところ死の恐怖に苛まれたりはしていないのだが、
とにかく金がかかるというだけで憂鬱極まりない。かなり落ち込んでいる。
鳥や犬やリクガメも里親を探さねばならない。
癌の治療は何回も何回もしょっちゅう入院することになるから、
生き物を飼育するのはもう無理だろう。
これもまた憂鬱な理由の一つである。
生きがいだったのだがな。
生きがいと言えば、いま書いているミステリーは
とりあえず物語の最後まで書き終えた。8万8000文字。少ない。
今後はこれを膨らませ書き加えて12万文字くらいを目指すことになる。
生涯最後の作品となるかも知れないのだから精魂込めて命を削って、
と言いたいところではあるが、なかなかそう上手くは行かない。
結局いつもの自分のペースで書かないと、自分の作品になってくれないのだ。
江戸川乱歩賞の締め切りまであと一ヶ月と一週間。
果たしてどこまで煮込めるだろうか。
面白いミステリーになってくれるといいのだがな。