イギリスのエリザベス女王陛下が崩御なされた。
一つの大きな時代が終わったなという気がする。
女王陛下はイギリスの、まさに国民統合の象徴だった。
日本の天皇陛下も国民統合の象徴である。
と、少なくとも憲法の条文には書かれている。
だが国民統合の象徴としてふさわしい存在になれるかどうかは、
ご本人の人格や、いわゆる「徳の高さ」によって決まるものだ。
憲法の条文に書かれてあるからといって、
自動的に象徴たりえる存在に変化する訳ではない。
先代の現上皇陛下が天皇であらせられたときには、
間違いなく国民統合の象徴という言葉にふさわしかった。
しかしもちろん、平成が始まった最初からそうであった訳ではない。
そういう意味で、今上天皇陛下が真に国民統合の象徴となるには、
おそらくもう少し時間がかかるだろう。
そしてそれは、イギリスのチャールズ皇太子殿下にも同じことが言える。
チャールズ皇太子殿下はいずれチャールズ王陛下となられるのだろうが、
(追記:すでにチャールズ三世国王として即位されたそうだ)
国民からの厚い支持を得るまでには時間がかかるに違いない。
それはエリザベス女王陛下への支持が極めて厚かったことの反動である。
有能な社長の率いる会社で、息子が二代目を継ぐとたいてい苦労するが、
イギリス王室でも同様の現象が見られるのではないか。
新型コロナ対策とか大変だとは思うのだが、
エリザベス女王の国葬は弔問外交の場となろう。
イギリス政府には最大限活用していただきたい。
ウクライナ問題を始めとして、いまは激動の時代だからな。
日本でも元首相の国葬が行われるが、国際的に影が薄くなるのは間違いない。
いまの政権はイロイロと「持っていない」と思えてならない。
思い切って解散総選挙やってみたらどうだ。
与党も野党も統一教会がらみで排除したいヤツが大勢いるだろう。
国民も理解してくれるように思うのだがな。