新章です。
冒頭の独白はシャツェランです。郁との過去を回想中。
この頃と今の郁は他者へのオープンさという意味では別人、その頃の記憶しかないシャツェランが再会後戸惑っている理由です。
訳の分からない状況に放り込まれたリカルィデ。理不尽な状況に慣れてきたがゆえに対応できるという←可哀想。
「橋者」は「14-5.稀人疑い」などにあるとおり、サチコなど歴代の稀人に協力を得て大神殿が育成している日本語話者です。
異なる世界を橋渡す者という意味で、言葉の他に文化・慣習などの知識も持っています。
なぜリカルィデがその橋者呼ばわりされているかについては追々に。
「バイコゥ」はマイケルのディケセル語訛りです。「コレ」も米が訛ったもの。ディケセル語には「マ」行に相当する音がありません。
言語によって話す時の舌の基本的なポジショニングが違ってまして、その兼ね合いで日本語の「マ」はディケセル語話者には「バ」、「メ」は「レ」に近い音になります。
宮部のミと江間のマも同じ理由で、ディケセル人には正確に発音できません。
ちなみに、覚えたい言語の舌のポジショニングを覚えると、その言葉を発音しやすくなるだけじゃなくて、聞き取りやすくもなるよ。
次回はリカルィデVSシャツェラン本番になる、はず。
うん、キリのいいところまでで1話と思っているのですが、文量が多くなるところは今ちょっときついってことで、更新が飛ぶこともあるかと。
のんびりお付き合いいただければ幸いです。
ではまた、とか言いつつ……以下、いつものごとく閲覧注意でよろしくです。
カラス、戻ってきました。
朝よれよれで歩いていたら飛んできて、「カァ…、アァ、アアアァ…」 なんか哀愁が漂ってる。
疲れてんなあ、と親近感を覚えた瞬間、奴、襲撃される。「ガッアアア゛ア゛ッ!!」って声と共に上から。
仲良く飛んでったあたり、多分あれ番、「このくそ忙しい中何やっとんじゃあ!?」的なやつ――あいつら本気で人間くさい。
それで道端でけらけら笑ってる私は完全に不審者です。
まあ、楽しいからいいや、と秒で割り切るあたりがダメなんだろうなーとやっぱり笑いつつ、さようなら。
台風が近付きつつあるとのこと、お互い気をつけましょうねー。