郁が祖父母のもとで育った経緯は、「8-2.転移、その後」に。
なお、郁の父母と決裂した後、祖父母は郁を養子としています。
その後13の頃に妹が郁につきまとい出したのとほぼ時同じくして、祖母が病に倒れまして、高3で亡くなりました。
祖父は祖母がいたからこそディケセルに帰ろうと思わなかったという人です。今話で郁が言っているように、ゆえにその人が亡くなって、故郷を焦がれるようになった、と。
彼の今際に郁の首を、という話を補足しますと、自分が帰りたかったからではないです。
意識が混濁していまして、郁が母親に見捨てられた時=幼いと勘違いしていました。自分がいなくなれば、この子には誰もいなくなる、それならいっそ、という。
シハラはそんなコトゥドの真意がわからないことを認めつつ、信じてやれ、と郁に告げたわけですが、それができたのは、彼女が弟のコトゥドをそうやって信じてきたからこそでもあります。
次回は江間(絶賛シハラ警戒中)です。
さて、五月も半ば――新社会人さんたちは疲れが出てくる頃でしょうか。ちなみに、「もうダメだ」と思っても案外大丈夫。
超偉いさんに「女の賞味期限は短い」と言われ、「つまり○長はご自身をまだ賞味期限内だと思っていらっしゃる…?」と素で聞いちゃって、光の速さで人事に呼び出された人間でもそれなりにやっていける、世間はそうできてます。
コツは自分的にも外に向けても明るく開き直ること、そしてよく寝ることってことで、おやすみなさい&またねー。