• ラブコメ

「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅲ年 「定期戦Ⅲ」 (7)区切り」について

 中学生は、男子が女子の精神年齢の発達に追いついていく時期である、と以前に書いた覚えがありますが、あくまで「追いついていく」という時期であって、その実、殆どの男の子は「追いついていない」どころか、「背中すら見えていない」という状況なのではないか、と思ったりします。

 世のラブコメが、ほぼ高校生以上の年齢設定が中心になっているのは、そういう背景事情もあるのではないか、と思ったりします。(他にも、義務教育であったり、とか様々な事情もあるとは思いますが)

 本作では、駿河君が全く追いついておらず、「なんとなーく」「そんな感じ」とか、それとなく分かっているにも関わらず、みすみすチャンスを逃してしまう、という、起きているのか寝ているのか分からない、まさに24時間寝ぼけているのが中学生男子であります。

 ですから、そんな中で、極めて稀に女子に追いつけた男の子は、相応の立ち位置というか、「色のついた学校生活」というものを過ごす権利を享受出来たりするわけですが、大多数の男の子は、「滑りまくる」とか「転びまくる」とか、駿河君のように「動き出すことすら出来ない」ということになります。でも、それが中学生ですから、それで良いのだと思います。

 この辺りの伏線は、後々、回収されることになっていきます。
 ちなみに、今回で中学校の主だった行事というか、メインの「成長記録」が終わったので、次章から、愈々「ガラッと」雰囲気が変わったストーリー展開になります。実に37回に及ぶ長い長い「登場人物紹介」でした。。。

 ※添付画像は、実在の人物や写真に基づくものではありません。創作物です。
 今回は、駿河君と並んで歩くヨーサン(眼鏡なしヴァージョン)です。

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