今は大学野球などでお馴染みの「メドレー形式」の応援楽曲ですが、本作の当時は、まだその草創期でした。
現在のように流れるようなトリオを挟んだ展開ではなく、まだ、1曲1曲がぶつ切りであったり、精々パーカッションを挟んだり、というような状況が多かったものです。
詰襟の学生服で、応援や運動をしたことのある方は判ると思うのですが、腕を振り回していると、どんどん袖が重くなります。裏地と生地がねじれていき、袖筒が狭隘になるんですね。
これが鬱陶しい、または厚いから、とシャツを着ていなかったり、半袖であったりすると、汗で裏地がまとわりついてしまって余計に駄目です。
経験からいえば、「きちんと長袖のワイシャツ」「筒は少し太目」「無駄だとわかっていても制汗パウダーは付ける」ことが解決策でした。(笑)
さて、駿河君は30分ほどのメドレーのセンターを務めあげましたが、こうした長丁場を一人でリードしきる、という場面は、応援の現場では「雨」の時があります。
急な悪天候で競技が一時中断になっている際、高校野球などでは生徒さんたちも一次退避になりますが、大学の場合は、可能な限りその場に留まっていることも多いです。(勿論、悪天候の程度にもよりますが)
この際、試合展開でかなり重要な場面であったりすると、延々と第一応援歌あるいはピンチの際の応援歌を演奏し続け、リーダー責任者等が一人でリードし続けるという光景が見られます。
他者からの現代的な見方をすれば「自己満足」ともとられかねない向きもありますが、選手や応援団の下級生など、「関係者」にとっては一定の心理的な動きがあることに間違いありません。
※添付画像は。実際の人物や写真によるものではなく、創作物です。
今回は、センターリーダーの駿河君と、再度チアの4人の女子のみなさんです。