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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅲ年 「特練Ⅲ」 (6)コンプレックス」について

 応援団、というものは、リーダー部はガタイがよく、チア部はスタイルがよく、吹奏楽部はインドア派がよく、というイメージがありがちです。
 これは、ステレオタイプとして、様々な作品にも取り上げられがちなところではありますが、理屈から言うと、半分くらいしか当たっていないと思います。

 リーダー部に必要なのは、基礎体力(スタミナ)と気力です。
 チア部に必要なのは、バランス感覚とリズム感です。
 吹奏楽部に必要なのは、肺気量と持久力です。

 ガタイが良くても瞬発力だけでは無理。スタイルが良くてもバランス・リズム感が無ければ無理。音感だけ良くても持久力がなければ無理。
 特に吹奏楽部が最も誤解されやすいですが、「ドリル」(マーチング)などもありますから、かなりの運動部です。
 チアは、タワー(組体操のようなもの)をするならば、大柄から小柄まで揃っている方がバリエーションが広がります。
 リーダーは、熱いものも当然ですが、冷静な判断力がなければ「押さえ」が利かなくなります。
 こうしたバランス感覚の均衡が失われると、活動がうまくいかなくなるばかりではなく、時折報道で知られるような道義的な問題を生じて活動の場が失われることすらあります。

 ロコさんは、どうやら背の高さのことで考え込んでしまっていたようですが、果たしてそれだけだったのか。次回、駿河君がその辺りを解いていきます。

 ※添付画像は、実在の人物、写真によるものではなく、創作物です。
 今回は、両脇がロコさんのお家に向かうベーデ(三条さん)とゴーチン(駿河君)。中央がロコさん。

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