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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅲ年 「特練Ⅲ」 (4)やってみせ 言って聞かせて させてみせ」について

 駿河君が考え始めて三日目です。

 大人だと、ぼーっとしているうちにあっという間に過ぎてしまう三日間でも、中学校三年生には、まだまだ、じっくりと考える時間があります。

 本作の中で出てくる「やってみせ いってきかせて させてみせ」とは、海軍大将山本五十六氏の言として有名です。

 最初の一文のみを目にすることが多いですが、続きがあります。

 やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

 筆者の中・高の時代は、具体的な教示法は違えども、こうした意識が根幹にある先生方が多かったように思います。
 本作内の、片淵先生、華和先生、辻先生も、その実践者です。

 そして、大事なのは、この格言も「教え込む」のではなく、さらりと紹介に留め、あとは自分達で考えさせ、実践させ、また振り返らせと繰り返すことで、本当に本人のものになるというものでした。
 最近は、最初から「模範解答」や「正解はこれだけ」と、天賦のように降下する「教育」が多いような気がします。

 ※添付画像は、実際の人物、写真に基づくものではありません。すべて創作によるものです。ヨーサンと、小講堂で苦悩する駿河君

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