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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅲ年 「特練Ⅲ」 (3)魅力」について

 人の集団の動き、というのは、個人のそれよりも複雑なもので、把握が難しいものです。
 一方で、その背景にある「互いに影響する」ということを考えると、「変わる」ときは一気に、「あれれ?」と思うほどあっけなく動いてしまったりします。いわゆる「集団心理」とか「群集心理」というものがそこにあるかと。

 まだ、自我の固まっていない思春期では、これが大人よりも顕著であると思います。
 教育でも、上手にそこを突いて推し進めるような内容もあるでしょう。

 ただ、この「動く」のは良い方向にばかり行くとは限らず、当然悪い方向に動くこともあります。また、その動き方も、良いも悪いも関係なく、早かったり遅かったり。
 さらに、「意図して」何かをしようとしても、その通りになるか否かは、結構難しいところで、そこは、コンピュータのプログラミングやAIのように、「人間が行っていること、考えていること」を機械にさせようとすると、どうしても「行間」や「深層心理下」が反映できなくて、意図しないものになってしまうことにも似ているかと思います。勿論、相手が人間の場合は「参酌」や「以心伝心」というものがあるので、機械とは異なった動きもします。

 駿河君は、その辺りをどのように把握していくのか、ここ1、2回が勝負です。

※添付画像は、実在の人物、写真を基にしたものではありません。創作物です。
 今回は、領収証とにらめっこしながらも、話を聞いていて、意見も出す「カーチャン」です。

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