こんばんは。カクヨムのインターフェースを懐かしむユキです。
寝て起きたら、——それは昨日までとは全然違う自分。
睡眠という行為によってわたしは作り替えられ、まっさらなゼロ地点の自分に再構成される。時間も、色や音と同じ。人によって感じ方が異なり、シャットアウトしている間どうなっているかなんてさっぱり分からない。わたしは眠っている間にこっそりと途切れて、次の時間に送られている。
『昨日の自分』と『今日の自分』は分断されている。
両者が同じかを証明しうるのは、他人の存在以外にあり得ない。たとえ主観がどれだけ荒唐無稽でも、反証がない限り正と言い張ることはできるのだ。たとえ主観がどれだけ無味乾燥でも、反証がない限り否と言い張ることはできるのだ。
わたしたちは、他人の存在でもって自分の位置を確かめている。主観とのズレを確認している。認知の楔を打ってその密度で自分が形成されているかを測る。
だから今日も呟く。
——いるよ、って。
それでは。おやすみなさいませ。