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呪い谷に降る雪は赤い・あとがき

拙作をご一読いただき、ありがとうございました。

 澤井信一郎監督、薬師丸ひろ子さん主演の「Wの悲劇」という映画がある。夏樹静子女史の「Wの悲劇」が原作なのだが、小説の方は映画の中で劇として登場する。所謂、劇中劇だ。
 映画が面白かったのもあるが、この劇中劇、一度、やってみたいと思っていた。どうせならと少々、やり過ぎてしまった。
 容疑者として十三人、用意しようと無謀なことを考えたせいで、登場人物が多くなり過ぎてしまい、しかも名前が似通っているので自分でも分からなくなって、書いていて気が狂いそうになってしまった。
 後半は一気読みしてもらいたくて、怒涛の展開を用意したつもり。果たしてうまく行ったかどうか・・・
 前に「近況ノート~七軒屋の悪魔・あとがき」で書いた通り、限られた空間で殺人事件が起こり、関係者の中に犯人がいるパターンで、読者をあっと言わせるようなトリックは出尽くしてしまった感があり、反則まがいの荒業を持って来るしかなかった。「これは無いよ!」とお叱りを頂いても仕方がない。
 犯人は誰かということより、途中の仕掛けと何故、どうやって殺されたのかを楽しんでもらえたらと思う。

【登場人物・対比表】
東城秋香=西城春禰
東城誠一=西城俊一
飯島典子=飯田勝子
佐藤晴彦=加藤敦彦
古市卓巳・結子=種市巧・結衣
八田正剛・美鈴・楓・甚大=八木正大・美里・紅葉・寛大
石田正春=大田正明
関口忠明・真奈=関谷忠・真美
近田翔子=今田良子
金井明=金田亮
堀口久典=堀井勝則
飯塚茉莉=赤塚千里
西岡工=東田太

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