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逢坂怪夷奇譚小話⑤

皆様こんばんは。氷花恭夜です。

『逢坂怪夷奇譚』の第五章が終わりました!
今回は過去編って事で、まだまだ思春期真っただ中の莉桜と雪那をご覧頂きました。
ようやく、序章の夢回想回収です。
次の第六章までもう少し過去編ですが、お付き合い頂ければ幸いです。
実は、プロット立ち上げ当初、過去編はなかったのですが…第七章からいよいよ逢坂怪夷奇譚本丸になるので、その前に入れようと急遽こしらえました。
お陰で、七章からの準備が万全に近い形で進められました。

あ、ちなみに、前回の小話で方言云々で頭悩ましてたのは坂本さんです。
くそ、なんで某ゲームみたいに標準語にしなかったのかと、弱冠の後悔です。
もう一人、出てきたおっさんは、本来であれば、江戸が滅んだ頃にはとうにいないお方ですが、個人的に愛着があったのと、鎖国していない日本なら医療発達してるから生きてそう、と思って今回登場させました。
名前だけ検索したら出てくるかも(笑)。
西暦換算するとその人と誕生日が同じな氷花なのでした。


さて、この小話で五回目という事で、恒例になってきたところですが…
今回のお話のテーマは、この物語の重要部分である、『怪夷』について、ネタバレにならない程度にお話しします。

怪夷の見た目については、作中でも何度も描写をしておりますが、黒い布を被った、影のような、言ってみたらあやかしに近い類です。
子供の頃に、絵本なんかで描かれていたお化けを黒く塗りつぶして、紅い目と鋭い牙を剥くそんな形のものです。
生き物ではないのですが、亡霊に近い存在ではあります。
物理攻撃は効きません。魔術とか陰陽師が使うような術とかの霊的な攻撃のみを受け付け、完全には消滅しない厄介な敵です。
しかも、人を喰う、もとより取り込んで仲間にします。ゾンビより厄介な化物ですね。
なんで、こんな感じのビジュアルにしたのかといえば、夕方に道を歩いていて、自分の影が伸びたのが、なんとなく不気味な感じがして、こういうのが敵なら面白いかもと思ったのが、誕生の理由です。

ここで、怪夷のランクについて少し整理しておきましょう。

ランクE…作中ではあまり登場しませんが、発生したばかりの怪夷です。幼児くらいのサイズ。

ランクD…一般的な、大人くらいのサイズ。群れで人を襲います。基本の奴です。

ランクC…二メートル以上ある大型の怪夷。サイズがでかいだけですが、人を既に何人も取り込んでいるので危険です。ランクDの進化系。

ランクB…頭に一本角が生えていることから、通称『角付き』と呼ばれます。火を噴くなどの簡単な術式が使えます。こちらも、ランクDの進化系なのですが、術師などを取り込んだ場合の変化したものです。大きさはランクDとあまり変わりません。

ランクA…ランクBの進化系。怪夷の特徴である姿から、犬や鳥など、自然界に存在する動物の姿に擬態して現れます。大きさもでかい上、一人で倒すのは不可能に近いです。今のところ、怪夷の中では一番強いです。

ランクS…未確認のランク。目撃例が少ないですが、ヒト型をしているのではと、噂されています。

何故、怪夷が生まれたのか、彼らは一体何なのかとか、まだまだ明かしていない部分も多いのですが、これから徐々に作中で明らかにしていきますので、今回の小話でランクなど再確認してもらえたら嬉しいです。


いつもより、長く濃い内容でしたが、ここまでお読み頂きましてありがとうございました。

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