お久しぶりです。夜海ルネです。
10月中旬、親友の天井萌花ちゃんやその他たくさんの協力者たちのおかげでこの「天井萌花甲子園」が無事結果発表を終え、終了となりました。受賞した方もそうでなかった方も、実りある企画になったのではないかと個人的には思っています。
結果発表はXのスペースで私や萌花ちゃんをはじめとする審査員数名をスピーカーに迎えリスナー含め30人を超える規模で行われ、かなりの盛り上がりを見せるものになりました。審査員のみんなで作品の感想を言いあったり、ときには雑談で場を和ませ、にぎやかな会になりました。だいたいふざけていたのは私ですが……。
前置きが長くなりましたが、今回の企画では審査員が参加作品の中で最も惹かれた作品に贈る各審査員賞があり、私の名を冠した「夜海ルネ賞」というのもありました。具体的な賞の内容は企画開催時にあらかじめ決まっていて公表されていたのですが、「美麗な言葉の奥にリアリティある世界を感じさせる作品」というのが夜海ルネ賞の内容です。
こちらの夜海ルネ賞、締め切りギリギリまでどの作品にするか悩みましたが、最終的に「これだ」と思ったのは結城絵奈さん作『ガーベラの笑顔』という作品です。リンクを貼っておきます。
『ガーベラの笑顔』作品ページ
https://kakuyomu.jp/works/16818093081815722954 次に萌花甲結果発表スペースで公開されたものと同文になりますが、こちらの作品に対する選評も掲載させていただきます。
『ガーベラの笑顔』に贈る選評
いちばん引力を感じる作品でした。今回の応募作のなかでもかなり記憶に残るような、鮮烈でいて美しく素敵な作品だったと思います。
明かされるようで明かされない、焦ったい秘密の攻防がとても丁寧に描けていました。
読んでいるうちの考察がとても楽しかったです。依那ちゃんの正体は1話目の時点でかなり察しはつくけど、その正体にある程度見切りをつけてもなお楽しめる作品だったと思います。
また実在と非実在の間を揺らぐ物語全体の流れ、動きがよかったです。
主人公の気持ちの流れにも無理やり感がなく、読んでいて引っかかるようなところもなかったです。
友達との関係の築き方は難しいけど、その困難を乗り越えて主人公が前向きに生きていく過程が丁寧に描かれていて共感を呼ぶ作品でありとても惹きつけられました。
さりげない描写ひとつをとっても読者に伝えようとする意思が見られ、とても読みやすかったと思います。
表現、ストーリー、様々な観点から見て「夜海ルネ賞をあげたい!」と思わせてくれる素敵な作品でした。ありがとうございました。
以上です。
ここからは、選評の枠で語り切れなかった『ガーベラの笑顔』の魅力、また夜海ルネ賞にするかどうか悩んだ作品についても触れ、……るつもりだったんですが、どうにも文字数がかなり多くなりそうです。
というわけでたった今思いつきましたが、こちらの近況ノートの拡張版をカクヨムにエッセイとしてあげようかなと思います。
公開までまた時間がかかるかとは思いますが、どうか気長に待っていただけると嬉しいです。
それではまた、そのエッセイで。