物は活動を行う。例えば、力を加わえられれば運動が変わり、熱を加わえられれば状態が変わる。
物の活動は根拠に左右され、根拠として他の活動に作用する。移り変わり、揺れ動き、伝播した。
活動は意思の表れ、あるいは、『意思』の正体が活動であった。
活動には根拠がある。しかし、根拠が今現在の事でなく、過去の事である場合もある。
何度も現れた根拠や強烈な根拠は、物の活動に深く根付く。すると、その根拠がすでに過ぎ去った事であっても、今起きた事のように活動を揺らす。
根拠は記憶される。『記憶』とは活動の根拠であった。
活動には期間がある。物はいつか、その種特有の活動を失う。変える。物には『寿命』がある。
また、活動の期間が終わる時、物が違う種に変わる時、物の活動は止まったかのように見える。この現象は一般に『壊れた』と云われた。
物は物である。生物と非生物に境界はない。