注意…この物語は、IF作品である拙作の『擬似姉妹』の後日談(?)にあたる物語となります。
私としては、先にそちらを読んだ上で、見る事を推奨しますが…まあ、その辺はご自由に。
では…どうぞ。
「クククッ…開幕だ。」
❤︎◾️10
ガチャ
「妹よ、感想文が届いたぞ!!!」
「な…何それ……」
「不安がる姿も可愛いけど、本当だぞ?ほら…」
「ほ…本当だ。てっきり、お姉ちゃんの嘘かなって、思っちゃった。」
「あっはっはっは……傷つくよ?そんな生意気な妹には…こうだっ!!!」
「ご、ごめんなさっ…う、きゃっ…くすぐったいよ!?…ぁ…っ……お姉ちゃんのっっ、エッチ!!!!!」
バキィ!!!!
❤︎◾️11
「ええと…『この作品がエントリーされたときに、自分は「この手があったか……!」と膝を打ちました。もちろんレギュレーション違反ではありません。関連作品を二作品置けてお得。どちらも拝読いたしました。』……だって。」
「うぐぐ…腰の入った、いいパンチだ…将来、立派なボクサーになれる…ぜ。」
「……『クロスオーバーもスターシステムも大好きなのに、自分には考えつかなかった。平和な世界での姉妹if。もしもこの作品の主人公たちが姉妹だったら、という仮定の世界線ですね。』かぁ…お姉ちゃん、どういう意味か分かる?」
「いやぁ、容赦ないよね…そこがいいんだけど♪」
拳銃の発砲音×3
「選んで…お姉ちゃん。何処に風穴を開けたい?」
「っ、私の妹にそんな物は似合わ…似合うな。よくよく思い返してみると、夏祭りの屋台の射的で無双してたもんなぁ…うん、カッコいい!!!でも、銃刀法違反だから、家の中だけで…ね?」
「あ…これ、昨日のお客さんが忘れていったグロック17だ…何で持って来たんだろ。」
「人の物じゃん!?」
「でも銃を持ってると…不思議と安心するの。」
「……銃は、男女共通のロマンだからねぇ。とりあえず、次また来たら、一緒に謝ろう…ねっ?」
「う、うん。ちょっと、戻してくる。」
❤︎◾️12
「…『元の世界での立場が結構エグいぶん、平和な世界になればなるほど『映える』のがいいところ。本編ではできないスピンオフのうま味。』…『平和な世界での姉妹if』かぁ…うーん。」
——❤︎し上がれ♪
「戻ったよ、お姉ちゃん…難しい顔して、どうしたの?」
「………あっはっは!!!いんや、何でもないない♪♪」
「ならいいけど…何処まで読んだっけ?」
「確か…この行からかな。実は妹が1階に入ってる間に読んだのさ☆頭を撫でてくれても、」
なでなで〜
「ありがとうお姉ちゃん。じゃあ…『妹を愛してやまない姉と、姉に振り回される常識人の妹。役柄としてはこんな感じでしょうか。姉妹愛というテーマにも沿っていて、とても楽しめました。』…楽しめたのなら、うん…良かった。」
「えと。割と殴られるの…覚悟してたんだけど。」
「線引きはしてるから。よっぽど事をしなきゃ、お姉ちゃんを殴る事なん……っ!?」
チュッ
「ふ…昨日は妹からやって、私がやられからね。つまり、セーフ判定になるって訳さ♪どうよ。お姉ちゃんの、この名推理…」
「……。」
「おやおや、妹よ。どうして拳を強く握っ…ぎゃぁぁーーーーーー!?!?」
「っ…それとこれとは話が違うのっ!!!!」
「何それ、理不尽!?!?!?」
❤︎◾️13
「『特に、元のキャラクターがそれぞれ個性的。キャラが立っているので、役を演じさせたとしても別人感は薄かったのがよかったです。ライトノベルの書き分けとしてありがちな特徴的な口調や語尾ってわけではないのに、どちらが喋っているのかが秒でわかる。面白かったです。』あっはっはっは…!!!登場人物全員が、同一人物でもあるまいし、そりゃあそうだよね!」
「…そうだね。『ハッピーエンドな感じに終わったのも助かります。ご参加ありがとうございました!(あきの)』…おしまい。あきのさん。感想…ありがとうございました。」
「コミュ障発動しちゃってるぞ、妹よ。ちゃんと感謝の気持ちを込めないと。もっとこう…よし。試しに、ツンデレっぽくやってみてよ?」
「え、えぇ!?何その無茶振り!?!?」
「いくよ3、2、1…」
ピッ
「あきの。えっと、感想文を書いてくれて…ありがと。か、勘違いしないでよね…べっ、別にあなたに、感謝とかしてな…な、なぁ…!!!」
ピッ
「フレー!!フレー!!!妹っ!!!!!!頑張れ頑張れ妹、頑張れ頑張れ妹…うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
「うっさい!!!!お姉ちゃんは黙ってて!!!!!」
「お…押忍。」
怒られたけど…こっそり、録画したし…送っとこ♪
❤︎◾️14
「…あれ?もう1枚ある。お姉ちゃ……あ。」
「ムグムグムグ(本当じゃん。読んでよ読んでよ♪)」
「こうなるなら、口にガムテープ貼らなきゃ良かった。えっと…『ギミックがうまく、この作品だけ読むとわからないのですが、関連作品の登場人物たちを交差させたクロスオーバー作品です。だから“疑似”。でも、この作品だけだと本当の姉妹のように見えます。』…擬似。」
——無力な◾️は、◾️◾️くんが◾️◾️◾️◾️◾️◾️と捕◾️される◾️◾️をただ見ている事しか出来なかった。
「…お姉ちゃんは、お姉ちゃんなんだよね…?」
「ムグムグゥ(そりゃそうでしょ?)」
「そう…だよね。私はお姉ちゃんの妹。平和な場所で…ずっと、過ごしてて……」
「………。」
ベリベリベリ!!!!!
「お、お姉ちゃん?」
「痛てててて…パラレルワールドに胸を馳せるのはいいけど、私達はこうして、姉妹として喧嘩しながらも、仲良く生きて来たでしょ?」
「…そう、だけど。」
「なら、これこそが真実さ。たとえ誰かに偽りだと言われようが、私が否定してみせる…ってね☆…そういう事にしとこうぜ?」
「もう…何言ってるの、お姉ちゃんったら。」
「あっはっはっは!!!もし、本当にそんな時が来たら…」
「来たら?」
私の命に変えてでも。
私の命を犠牲にしてでも。
お姉ちゃんだけは…必ず、私が守る。
可愛い妹だけは…絶対、救ってみせるさ。
❤︎◾️15
「『他の応募作のように前後編に分かれておらず一挙に読めるのですが、学校パートと銭湯パートに分別できて、それぞれの部分でキャラクターの心情描写がうまく交錯しています。微妙な恋心や姉妹感情など細かな心理描写がとても繊細に描かれており、相関関係がわかりやすいです。』」
「妹よ。昨日、お風呂で聞いた本命の男の子との進捗はどうかな?」
「うぇ!?突然どうしたの…う、うーん……ぼ、ぼちぼち…かな。」
「声が段々、小さくなってるぞー。もっと自信を持てばいいのに…妹は可愛くて、天性の魔性持ちだから、告れば、大体の男子はいけるよ。」
「おっ…お姉ちゃんこそ、神助さんとはどうなの!?」
「ふっふっふ…実は今週の日曜日に、登山しに行く約束をしたんだよなぁ♪ドヤッ、妹とは違うのだよ妹とは…」
「えっ…嘘。お姉ちゃん、あんまり体力ないのに…登山なんて出来るの?」
「むぅ…失礼な。高校生になってからは、女テニに入ったからね…多少は体力はついたさ、うん。」
「登山で使う道具はもう買ったの?まさか…神助さんに全部やらせるつもり?」
「!?ま、まっさかぁ〜(図星)」
「…明日。一緒に買いに行こう。」
「え!?いやいやいや、おかっつぁんの銭湯のお手伝いとかもあるし…さ?」
「平気。誠心誠意、お母さんにお願いして説得するから。そ、れ、よ、り、も…当日、お姉ちゃんが神助さんに迷惑をかけちゃダメだよ!!!!」
「う…ぐ。わっ、分かったよ…とりあえず、お手柔らかに頼むよ?」
「任せて。当日までの、山でのサバイバル知識を全部、叩き込んであげる。覚えるまで絶対、寝かせないから…前日は何が何でも早く寝てもらうけど。」
「お、おう。それはそれで…ちょっと役得かも。」
「……?」
❤︎◾️16
「ふむ…『妹の仕掛けた“いたずら”と姉の仕掛け返す“いたずら”の、なんとも言い難いいちゃいちゃ感が本企画の趣旨ともうまくマッチングしていて技巧の高さを感じました。(高砂)』…はぁ〜これで、以上かな☆高砂さん…ありがとうございま…」
「あれ…お姉ちゃんはやらないの?」
「…………はえっ?」
「私は…やったよ。」
「っ。計算高いな妹よ…この時を待ってたのか!?」
「…うん。お姉ちゃんも、私と同じ事をしなきゃダメだと思う。」
「ふ…ふふ……あっはっはっはっは!!!!」
「……?」
「残念だったな、妹よ…ツンデレ口調程度で、私が恥ずかしがる訳がないじゃないかwww」
「語尾は『にゃん』で。」
「に…にゃん?」
「うん。お姉ちゃんなんだから…逆に聞くけど、私と同じでいいの?」
「ほら。3、2、1…」
「待て待て待て、高2でそれは痛すぎる!?」
ピッ
「くっ……高砂にゃん。感想文を書いてくれて、ありがとだにゃん。かっ、勘違いしないでくれにゃん。別に、感謝してる訳にゃ…にゃいんにゃからにゃんっ!!!…うわ、悔しっ…最後辺りで噛んだ!!!」
ピッ
「……」
「ん…どうした妹よ。スマホなんて持っ…まさか……」
「お姉ちゃん。楽しそうに喋ってたから…録画しといたよ。送信…っと。」
「誰に!?私も、人の事言えないけど…」
「…え?それって…どういう……」
ガチャ
「砂夜。雨天…今日は客の数がこちらの想定以上に多い。至急…銭湯の手伝いを要請する。本来、今日は手伝いの日じゃないが…頼めるか?」
「…お、おかっつぁん!?」
「気になるけど、今はいいや…行くよ、お姉ちゃん!」
「ちょっ、せめて誰に送ったのかだけ詳しく…!!!」
……
…
ピロリン
「道場閉めるぞー…照?どした?」
「牧田は、あきのって人…知ってるか?」
「んー聞いた事ないな。少なくとも、この中学にはいないんじゃないか?」
「……うーん。何か分かんないけど、胸がモヤっとする…まだ少し時間あるし、僕、もう少し剣振ってから帰るよ。」
「…?じゃっ、鍵ここに置いとくぞ…後で銭湯で会おう。」
「分かった…また後で。」
……
…
ピロリン
「桜 蒼井はいるか!」
「?私でしょうか。あなたは…砂夜先輩とよく一緒にいる神助先輩…ですよね?」
「砂夜ちゃんの妹からなんだが、ちょっと見てくれないか?」
「は、はぁ…っ!?こ、これは……砂夜先輩。今日の部活をサボって…あんな事を。」
「銭湯、行くか?」
「如月先生!!!……行っても、いいですか?」
「愚問ですね…早く行きなさい。」
「はい。懲らしめに行って来ます!!!」
こうして、幸福な生活は続いていく。
——静かに幕が降りる…その瞬間まで。
了
………
……
…
皆様どうも…作者の蠱毒 暦です。
素晴らしい感想文を読んでいて、どう返信しようかなぁ悩み、考えた結果…こうなりました☆少しでも楽しめたのならば幸いです。
秋乃晃様、高砂様。改めて拙作に対して、感想文を書いてくださり…本当にありがとうございました。
では、また…何処かで。
長文…失礼しました。
※一応、リンクを貼っときます。
『擬似姉妹』
https://kakuyomu.jp/works/16818622175077784592