第38話です。更新です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330669250683815/episodes/16818023212423553134自分が書いたり読んだりする作品って、ヒロインが高いところに登ってるの多いなって、ふと。
屋根の上とか。木とか。
……普段、何を読んだり見たり聞いたりしているかバレそうですね笑
つよ系のヒロインが好きなので、大体それに寄ってしまいます。
ただ、ある程度の品ももっててほしい、とかとか(我が儘)。
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創作こぼれ話①
本作では、五行思想については、創作の着想を得るために用いているだけです。独自の解釈で書いたところや、相関していないところも多くあります。
例えば、白虎の守護を持つ颱の皇族は、自在に風を操ることのできる人が多いです。今回更新部分でも皓月は風を操って身軽に木の上まで飛んでいってます。それが、白虎の守護持ちの基本的な能力と作中の世界では考えられています。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、五行思想において、風というのは、木に属するものだそうです。
じゃあなんで白虎と風を結びつけてしまったのかというと、理由があります。
一つは皓月が作中で言っている「雲は龍に従い、風は虎に従う」という、『易経』の文言が頭にあったからです。
これに限らずと言うかなんというか、漢籍を繙いてみるに、虎と風というのは、どうも結びつくもののようです。
『山海経』の「海内北経」、『神異経』「西北荒経」などに、虎に似た有翼の神怪・窮奇の記事があります。この窮奇、『淮南子』に、「窮奇は広莫風(北風)を吹き起こす」とあり、高誘が「窮奇は天神」と注を施しています。これを鑑みるに、窮奇は風神の一種と見なされているようです。
そのため、虎という獣に付与されたイメージと、五行思想からのイメージとを組み合わせて、このように設定しています。
同様に、青龍も、雲や雨などと結びついたキャラ造形をしています。
後半部分では、青龍も白虎も出て参りますので、そういう設定なんだな~と、大らかにご覧いただければ幸いです笑