はにほー。今月も近況ノートノルマ更新をがんばります。今回のテーマも最近ハマってるゲームです。はい。
今回紹介する作品は……18歳未満の子は見ちゃダメよ。アリスソフトさんのランスシリーズというエロゲーですね。
これ、ただのエロゲーじゃありません。文章を読んで選択肢をポチポチするだけじゃなくてしっかり遊べるのが特徴です。
この作品、初出が平成元年で最終作が平成の終わりに出たという平成が詰まったものなんです。実質仮面ライダージオウですね。なのでその歴史に伴って細かい設定が盛り沢山です。
最初の作品が出た頃の私は赤ちゃんも赤ちゃんだったので当然やってません。存在すら長年知りませんでした。
最初にやったのは戦国ランス。ナンバリングで言うと7に当たる作品なわけですが、これが初という人も多いかと。
ランスシリーズ、作品ごとにシステムがガラッと変わるんですが戦国と鬼畜王は地域制圧SLGとなっております。信長の野望とか三国志みたいなの。
当時信長の野望革新ばっかやってた私は戦国という事もあってすぐに飛びつきました。同社の大悪司や大番長をやってたんで勝手は知っているつもりでした。
……これがまあ、難しいのなんのって。最初のエンド見るまで死ぬほど時間をかけましたね。人は容赦なく死ぬし、一周終わらせただけでやめてしまいました。
ただ、その世界観にはガッツリ憑かれました。残酷ながらも適当なノリとか、何故か魔法を無効化する生命体がハニワだったりとか、その辺はかなり影響を受けてます。
その辺の話をすると止まらなくなるのですが、やっちゃいましょう。一番大きかったのは魔王回りの設定ですね。
魔王は魔人という配下を生み出せるのですが、こいつらは無敵結界という通常の手段ではダメージすら与えられないチート能力を例外なく持っています。
で、それに人類が対抗するには三つしか手段がありません。うち二つは魔剣カオスと聖刀日光という武器のどちらかです。
なのでカオスか日光を持っていない人類は絶対に魔王はおろか魔人にすら勝てません。持っていても魔人は素で強いので勝ち目はほぼありません。
残る最後の手段は勇者だけが持つエスクードソードなんですけど、これは人類の総人口の30%が死なないとその力を解放してくれません。理屈は分かるけど悪辣すぎます。魔王倒すなら50%が必要です。
なので人類滅ぼしすぎて勇者にやられかけた魔王がいたり、勇者対策のために人類を奴隷化した魔王がいたり、何をとち狂ったのか世界の2/3を人類にあげちゃった魔王とかいます。ちなみにこいつらは本編にほぼ出てきません。歴史のおはなし。
そんな残酷な世界ですが、基本的な設定はふざけています。戦国を例に取ると鹿児島が南アフリカって地名になってたり、日本大陸がJAPANって名前になってるのにそこに住んでる人は日本人って呼ばれてたり。
何より主人公が一番ふざけています。主人公のランス君の基本的な長期目標は「全世界の美女とセックスする」で、作品ごとの短期目標は「その土地にいい女がいるからセックスする」なんです。エロゲー主人公の鑑。
頭の中が9割ほどセックスで埋め尽くされているランス君ですが、それだけの人間ではありません。むしろセックス一辺倒だからこそ思考は単純明快。見てて飽きないキャラしてるんです。
ランス君のキャラを言語化すると死ぬほど時間がかかるので割愛しますが、とにかく魅力に溢れたキャラしてるんですよ。これは他のキャラも同等なんですが、そのキャラも多くてですね……
とまあ戦国から入ってドハマリした私ですが、そのまま最終作まで突っ走りました。8にあたるクエスト、9、そして10まで。どいつもこいつも難易度が高いです。
特にクエストと10は時間泥棒です。10なんか発売から2ヶ月は飽きもせずずっとやってました。
で、何で今更こんな話をしているかと言うと、またやりたくなったから再度やってるんです。10。4年前のゲームなのに。クエストに至っては10年も前なのに。
クエストはダンジョン探索RPGです。一回のダンジョンアタックにつき、使えるスキル数が限られているのでかなり頭使わないと攻略出来ません。
このランスクエスト、特定のレベルまで上がったキャラとセックスすることでレベルダウンと引き換えに能力値ボーナスを得ることが出来ます。
はい、察しの良い方なら分かりますがこのゲーム、ひたすらレベルダウンビルドを駆使して攻略するタイプのゲームです。終わりが見えません。っていうか全クリして一旦ぶん投げました。
10は……説明がすごく難しいです。なんやかんやで魔物と魔人が大侵攻仕掛けて来たので少数精鋭部隊でそれを迎撃するゲームです。
カードを集めてそれを使って敵を倒していくわけですが、このカード収集がとっても楽しいんです。カードによって能力が変わるのは当然としてそれらを集めていき、戦闘してランクを上げる事でより強くなっていきます。
これ、クエストとは違う方向の苦行なんです。しっかりカードを集めないと勝てませんし、進め方が悪いと国があっさり滅びます。システム的に周回する程有利になるのもより一層辛いです。
発売当初は「勝てるかボケーーーッ!」となりましたが、4年ぶりに引っ張り出した結果1周目で真エンドまで辿り着く事が出来ました。プレイヤースキルさえあればしっかりクリア出来るバランスに仕上がっているんですよ。
ランスシリーズの半数以上はやってない私でも、そしてもう見たエンドでも、さっき真エンド見てきた私は泣いてしまいましたし、喪失感が半端なかったです。それだけの大団円を迎えたのです。
とりあえず後は自分でやってくれ!と言いたいところですが、10だけはダメです。ある程度世界観を理解しないと何にも刺さりません。シリーズ経験者ほどハマるゲームなので。
特に1996年発売の鬼畜王ランスやっているか否かでかなり評価が変わると思います。今やこのゲーム、フリーで遊べますからね。
もうランスの新作が出る事はありませんが、それでも十二分に楽しめる作品群ではあります。それでは、全エンドを回収する旅に出るので、また。