最初は「こんなクレーンゲーム」があったら面白いな、どうやって取るんだろう……的な安易な発想で書き始めたのですが、書き進めるうちに話がどんどん大きくなって国家レベルにまで広がってしまい、最後には、主人公の心情を大きくえぐるような結末に……。
以前に自身のブログなどで公開したときは「夢オチ」で締めくくっていましたが、それだとエンディングがあまりにも弱くて陳腐に感じられたので書き直したところ、重苦しさが増して本来想定していたテーマがすり替わるほど影響が出るエンディングになってしまいました。
出る杭は打たれる……というのとは意味合いが違いますが、イメージとしてはそれに似ている感じで……フィギュアがフィギュアのままなら、ずっと大事にされて部屋に飾られていたのでしょうけど、なまじっかな高機能ゆえに悲劇を招いたといえなくもない、そんな終わり方でした。