最もフィジカルで
最もプリミティブで
そして最もフェティッシュなレビューをさせて頂きます。
ちょっと話題に乗り遅れてしまいましたが、地面師たちを全話鑑賞致しました。いやー! 面白かった! 全7話なんですが、二日で一気に見終えてしまいました!
まあぶっちゃけ見る前は「どうせ日本のドラマなんだからアレな出来なんだろ?」とかたかを括ってましたが、とんでもない! 海外ドラマとなんら遜色のない出来というか、ここ最近見たドラマの中では一番面白かったです! SHOGUNより面白かったかも。今年公開のドラマの中ではピカイチですね。
ドラマの脚本は勿論最高だったんですが、実在する事件を元に作られているのがいいですね。荒唐無稽な話だったら「いやある訳ねーだろこんな話」みたいな感想で終わってたんだと思いますが、リアリティがある分のめり込みやすくなっておりました。
というより現実の事件の内容も見ましたが、あまりにもガバガバ過ぎますね…。こんなんで大手企業が騙されるってマジか。事実はネトフリオリジナルドラマよりも奇なりですね。
あと自民党やらライブドアやら、実在する団体・企業名が出てくるのもいいですね。「俺達は地上波とは違って忖度なんてしねーんだよ」というネトフリ側の気概を感じさせてくれました。
じゃあ瑕疵はないのかというとそんな事もなく、首を捻らざる点が見受けられたのも正直なところです。具体的に言うと池田エライザの存在そのもの。あいついらねーだろ! 殆ど役に立ってないし、彼女がいなくても物語が全く問題なく成立するのが中々酷い。特に最終回の頓珍漢の行動ぶりは悪い意味でTHE 日本ドラマという感じでげんなりしました(具体的に言うと敵地なのにハイヒールとスーツ姿、中々発砲しない、そもそもそんな危険な場所に一人で赴く等)ハードボイルドな作風からも乖離した風貌(若すぎるかわいい系の女の子)してますし、惜しいなぁって思ってしまいました。
あと最後はやっぱりスッキリした終わり方して欲しかったなぁ。いまいち消化不良感あるのがなんかね。
とはいえ、そんな欠点を考慮していれても十二分に楽しめたドラマだったので、もし続編が作られたら見ます。地上波の日本のドラマははっきり言って学芸会レベルの作品ばかりなので、ネトフリ等の動画配信サービスオリジナル作品はこれからも頑張ってほしいな。やっぱピカレスクロマンは最高ですね。ダークヒーローこそ至高の主人公という確信が自分の中でまた深まりました。
という訳で、レビューはもうええでしょう! 依頼人さんも調子悪い言うてますわ!