人におすすめされるのがなんとなく億劫なときがある。大体において、君がYouTubeで探してきた音楽は聞かないし、TSUTAYAで借りた映画も見ない。まぁ、これは「今すぐには触れない」ということであって、そのうち僕がたまたまこれらの音楽や映画に触れたとき初めて、謝罪の気持ちとともに彼/彼女に言うんだ。「昔おすすめしてくれたヤツ悪くはなかったね。というよりむしろ、最高だった」なんて。
とりもなおさず、僕は創作者の影を追うのが好きで、一体誰が彼をこんな衝動に駆り立てたのだろうと、一歩ずつ彼の踏んだ轍を確認していくのだ。ポルノグラフィティからエクストリームへ、ヴァン・へイレンからクリーム、エリック・クラプトンへ。そして今日ちょうど、村上春樹が何に影響されたんだろう、とネットで調べ、それから本屋に駆け込んだ。
グレート・ギャツビー/S・フィッツジェラルド
水と水とが出会うところ/R・カーヴァー
どちらも村上春樹の翻訳本だけど。
とにかく、今日僕は本を買った。